活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

もう少し頑張ろうと思える一冊。

今回は『ビタミンF』(重松清/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

ビタミンF(新潮文庫)

ビタミンF(新潮文庫)

 

38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。(本書より引用。)

今回は七つの短編から構成された作品です。

子供との関りがわからない父親が主点となっています。

私は子供視点で物語を読んでいましたが,親視点ではこんなにも葛藤があってわからないことばかりなのか!と思いました。

なんて子育ては難しいんだ,やりたくねぇよというのが正直なところで…(笑)。

ただ,読んだ後には父親がもう少し頑張ろうという姿勢からも勇気づけられ,私が同じような立場になったら頑張ろうという気持ちに。

心のどこかでは温かい気持ちで悪い気は全くしない作品です。

前回とは違った視点で親に感謝する作品となりました。

仮に私も結婚し,子供ができた暁にはこの作品をもう一度触れようと思いました。

 

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう!