自由気ままなブログ

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もう少し頑張ろうと思える一冊。

今回は『ビタミンF』(重松清/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

ビタミンF(新潮文庫)

ビタミンF(新潮文庫)

 

38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。(本書より引用。)

今回は七つの短編から構成された作品です。

子供との関りがわからない父親が主点となっています。

私は子供視点で物語を読んでいましたが,親視点ではこんなにも葛藤があってわからないことばかりなのか!と思いました。

なんて子育ては難しいんだ,やりたくねぇよというのが正直なところで…(笑)。

ただ,読んだ後には父親がもう少し頑張ろうという姿勢からも勇気づけられ,私が同じような立場になったら頑張ろうという気持ちに。

心のどこかでは温かい気持ちで悪い気は全くしない作品です。

前回とは違った視点で親に感謝する作品となりました。

仮に私も結婚し,子供ができた暁にはこの作品をもう一度触れようと思いました。

 

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

思春期ならではの心理描写を現した一冊。

今回は『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは徐々に親しくなっていく。だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日――直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。 (本書より引用。)

 

山田なぎさ:中学二年生の少女,クラスでは飼育係を担当。転校生の藻屑と接点をもつようになる。

海野藻屑:なぎさのクラスに転校してきた少女。ミネラルウォーターを片手に自分は人魚だと名乗る。

 

今回は中学生が中心に繰り広げられる青春小説です。

他の方も感想で述べられていたようにタイトルから内容が全く想像がつかないものとなっています。

率直に言ってしまうと,少々胸糞悪い描写があります。

その内容に家庭内暴力が大きく関わってきます。

ただ,胸糞悪い展開でありながらも次の展開にどんどん引き込まれてしまうような魅力があります。

中学生ならではの何もできない無力感,家庭内暴力による影響(抵抗できなくなる心理描写等)といったものにグッと来てしまいます。

私が育った環境はどれほど恵まれていたのかと痛感させられました。

読み終わった後にはなんていいタイトルなんだと思わずにはいられませんでしたね!

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

コロナ禍で私に起きた良い影響。

こんにちはしろはです。

今月の独り言ブログは昨今のコロナ禍で私が感じた良いことを紹介します。

何かと生活が制限されたり,悪いニュースばかり聞かされたりとストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。

少しでも幸せを感じるきっかけとなれば嬉しいです!

 

内容は以下の3つです。

  1. 自炊する習慣が根付いた。
  2. 人と会話できる機会をより大事にするようになった。
  3. ニュースを頻繁にチェックするようになった。
  4. 自宅での生活が充実した。
  5. 勉強する習慣が若干(?)ついた。

 

  • 自炊する習慣が根付いた。

これが一番良い事かもしれません。

私は以前から外食やコンビニ飯を週2~3回程度の頻度で利用していました。

お金もかかるし身体にもあまり良くないだろうなぁ,とは思っていましたがやはり美味しいものは止められません(笑)

ただ,今のようなコロナ禍になってしまいお店で食べようという気が起こらなくなりました。(飲食店経営の方々ごめんなさい。)

それから美味しいものは自分で作ればいいのか!!と至極当然なことを思いつき自炊を開始。

今の時代,インターネットを使えばいくらでもレシピは出てきますからね。

もっと色々な料理を作れるようになりたいです。(クッ〇パッ〇さん,ク〇シルさんいつもありがとうございます。)

 

  • 人と会話できる機会をより大事にするようになった。

これはまぁ人と話す機会が明らかに激減したからですね。

だから面と向かって話すにしろ,電話で話すにしろ,次はいつ話せるのかわからないからその機会での会話を大切にしようと思いました。

人と話すことでストレス発散にもなるようですからいい事尽くしですよね。

何と言っても,人と話すのは楽しいですからね!

 

  • ニュースを頻繁にチェックするようになった。

言い換えれば情報収集を積極的に行うようになりましたね。

毎日たくさんのニュースを知る機会があり,正しい情報や誤った情報との見極めをしたり,自分としての意見をもったりするようになりましたね。

あと,良くも悪くもインターネット上には色々な人がいるなぁと…(笑)

私は何の情報が正しくて,自分は何をすべきか判断できるようにします。

 

  • 自宅での生活が充実した。

私は超インドア人間なのですが,この1年で拍車がかかりました。

何かを買ったということばかりですが,より自宅が好きになりました。

インドア最高です(笑)

 

  • 勉強する習慣が若干(?)ついた。

これに関してはまだまだ微妙なところかなー,と思っているのが正直なところです。

仕事に使えそうな内容や資格の勉強,以前から取り組んでみたかったプログラミングや英語までと色々なものに手を出してます。

コロナ禍以前にはこんなこと考えられませんでしたよ(笑)

やはり将来に何かしらの不安を抱いたから勉強するようになったんですかね?

まだまだ習慣付いていないのでこの機会に頑張りたいです。

 

読んでくださった皆さんの幸せのきっかけになればとても嬉しいです。

ではまたの機会にお会いしましょう!

人の記憶に残しておく,残ってしまうということ。

今回は『記憶翻訳者 いつか光になる』(門田充宏/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

記憶翻訳者 いつか光になる (創元SF文庫)
 

過剰共感能力者とは、他人の感情に共感しすぎてしまう特異な体質のために、社会生活に支障をきたしてしまう人々。生きづらさを抱える彼らの共感能力を生かし、本来はその持ち主にしか理解できない記憶を第三者にも分かるようにする“記憶翻訳”の技術を開発したのが九龍という企業だった。珊瑚はその中でもトップクラスの実力を持つ記憶翻訳者だ。依頼人の記憶に寄り添い、その人生を追体験するうち、珊瑚は幼い頃に失った自身の一部について思いを馳せるようになる──(本書より引用。)

 

珊瑚:過敏共感能力者の中でもトップクラスの実力をもつ”記憶翻訳者”。

孫子:珊瑚の統合サポートシステム。珊瑚からは"孫くん"と呼ばれる。

不二:九龍(クーロン)の社長。完治不能な悪性腫瘍を宣告されている。

眞角那須:専務。

 

今回はSF要素がかなり強い作品です。

物語冒頭から軽い気持ちで読み始めたものの,「ヤバイ,全然わからんぞ??」となってしまいました…。

似たタイトルを見かけた気がするからもしかしてまた2巻目を買う失態をしてしまったのか?と確認するものの,何度確認しても1冊目で合っている様子。

あ,じゃあ私の理解力が足らないだけか!!と冷静に読み進めていく。

最初なんて,主人公はサンゴ礁なのか!とアホなことを考えてました…(笑)

 

主人公の"珊瑚"は"過敏共感能力"と呼ばれる,端的に言えば自分と他人の五感に関する区別がつけられない人にあたる。

通常であれば,目に映るものや体が感じる解釈は違うが,過敏共感能力ではそうはいかない。

他者に異常なほど依存してしまうようになると,社会的に障害だと考えられるほど。

その能力を生かして珊瑚は,感覚情報翻訳者こと"インタープリタ"と呼ばれる他人の思い出やイベントを記録する仕事をしている。

このような感じでしょうか?拙い文章ですが,少しでも伝わっていれば嬉しいです(笑)。

 

さて,本編は短編のような感じでいくつかに話が分かれています。

後半になると登場する登場人物もいるのでそちらも楽しんでほしいです!

"インタープリタ"をしている最中の文章表現には感服しました。

恐怖体験のような思わず読んでいてゾクゾクしたり,思いかけず胸にグッと来たりしてしまう描写があるのでぜひ読んでみてほしいです。

記憶を一つのかたちとして残しておけるって素敵なことだなって。

私も機会があれば楽しい瞬間は映像とか写真に残しておきたいなと思いました!

 

珊瑚から発せられるこってこてな関西弁が心地よい人にとっては良いのではないでしょうか?

私自身,以前は関西に住んでいたことがあるので懐かしい匂いがしましたね。

あー,もう一度読み直したい!!と思わずにはいられませんし,再読したならより理解が深まってもっと好きになりそうです!

続編も出ているのでこちらもどうぞ!私はこれから読みます。

記憶翻訳者 みなもとに還る (創元SF文庫)

記憶翻訳者 みなもとに還る (創元SF文庫)

  • 作者:門田充宏
  • 発売日: 2021/02/12
  • メディア: 文庫
 

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

才能・努力について考えさせてくれる一冊。

今回は『ゴールデンタイムの消費期限』(斜線堂有紀/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

ゴールデンタイムの消費期限

ゴールデンタイムの消費期限

 

自分の消費期限は、もう切れているのかーー
小学生でデビューし、天才の名をほしいままにしていた小説家・綴喜文彰は、ある事件をきっかけに新作を発表出来なくなっていた。孤独と焦りに押し潰されそうになりながら迎えた高校三年生の春、綴喜は『レミントン・プロジェクト』に招待される。それは若き天才を集め交流を図る11日間のプロジェクトだった。「また傑作を書けるようになる」という言葉に参加を決める綴喜。そして向かった山中の施設には料理人、ヴァイオリニスト、映画監督、日本画家、棋士の、若き五人の天才たちがいた。やがて、参加者たちにプロジェクトの真の目的が明かされる。
招かれた全員が世間から見放された元・天才であること。このプロジェクトが人工知能「レミ
ントン」とのセッションを通じた、自分たちの「リサイクル計画」であることをーー。 (本書より引用。)

 

綴喜文章:小学生で天才小説家としてデビュー。高校生となった今では一冊も出版できていない。

真取智之:高校生にして天才料理人。

秋笠奏子:同じく高校生にして天才ヴァイオリニスト。

秒島宗哉:大学生にして日本画家の天才。

御堂将道:高校生にして天才棋士

凪寺エミ:天才映画監督。

 

今回は若い世代でありながらもある分野で活躍する天才に焦点を当てた作品です。

青春小説でありながらもAIといったSF要素が合わさっています。

あらすじでも紹介した通り,彼らは誰しもが天才と呼ばれたものの,現在は結果を残せていない元・天才。

自身たちが再び天才として活躍するために"レミントン"とよばれるAIの力を借りることに。

11日間の"レミントン・プロジェクト"を通じて彼らは何を得るのかという話ですね。

 

何と言うか,私はこの作品を読んで元気づけられたのが一番ですね。

私自身は彼らのように突出した部分は持ち合わせていませんが,彼らが苦悩する姿には考えさせられるものがありました。

"好きこそものの上手なれ"という言葉がありますが,私はこの言葉がとても好きです。自分にはこれしかないんだ,これを失ったら自分には何もない人間になってしまう,という主旨が作中で登場しますが,自分を追い詰めてしまっても何も生まないなぁと。

その分野でお金を稼いで生計を立てていく,または趣味として楽しむことは全くの別物だと思いますが,前者の方々は本当に凄いなと思いました。

にしても,登場人物は大人っぽいなぁ。元であろうと天才には敵いませんね。

 

私はのらりくらりと暮らして趣味を楽しむくらいが丁度いいなと思いましたね。

これからも好きこそものの上手なれの精神で自分のしたい分野だけ努力します!

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

人生の迷子になってしまったように感じる方に贈りたい一冊。

今回は『夜空に泳ぐチョコレートグラミー』(町田そのこ/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

思いがけないきっかけでよみがえる一生に一度の恋。
そしてともには生きられなかったあの人のこと――。 大胆な仕掛けを選考委員の三浦しをん辻村深月氏両名に絶賛されたR-18文学賞大賞受 賞のデビュー作「カメルーンの青い魚」。
すり鉢状の小さな街で、理不尽の中でも懸命に成長する少年少女を瑞々しく描いた表題作。その他3編を収録した、どんな場所でも生きると決めた人々の強さをしなやかに描き出す5編の連作短編集。 (本書より引用。)

今回は5つの短編集から構成された作品です。

どの話も"ここではないどこか"や"ここ"といったことがコンセプトとなっています。

私自身も何か新しいことをしてみたいなぁと時折思うことがあるので,それもある意味では近いのかなぁと思いながら読んでいました。

 

感想としては,あー!どれも切ねぇ,でも良い!!くらいには知能が落ちてました(笑)

そのくらい心にグッとくるものがあるものの良い感傷に浸れる作品でした。

短編集と言いながらも,それぞれの作品にはとある繋がりが仕組まれています。

私は気づくのが随分と遅かったですが,読了後にはあー!もう一回読みたいわ,とこれまた余韻に浸ることができました。

 

短編として楽しみつつも,一冊の作品といて楽しんでいただければなと思いました。

私はこれからもこの著者さんの作品を読んでいきます!

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

ちょっとした空き時間に気楽に読める一冊。

今回は『余命3000文字』(村崎羯諦/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

余命3000文字 (小学館文庫)

余命3000文字 (小学館文庫)

 

「大変申し上げにくいのですが、あなたの余命はあと3000文字きっかりです」ある日、医者から文字数で余命を宣告された男に待ち受ける数奇な運命とは――?(「余命3000文字」)。
「妊娠六年目にもなると色々と生活が大変でしょう」母のお腹の中で六年も引きこもり、ちっとも産まれてこようとしない胎児が選んだまさかの選択とは――?(「出産拒否」)。
他、「彼氏がサバ缶になった」「不倫と花火」など、書下ろしを含む全26編を収録。(本書より引用。)

今回は5分程度で簡単に読める短編集です。

一冊で26個もの話が読めます。お得ですね(笑)

私は小学生の頃に星新一さんのショートショートにどっぷり浸かっていたのでこういう作品は大好物です。

ちょっとした隙間時間でも気軽に読めるのが最高なんですよ。

 

本作品で私が一番好きな話は"影"という短編です。

こちらはある男性が好きな女性の影を買うというものなのですが,文章表現が悲しいもので何かグッとくるようなものがあります。

たった5分少々で心を満たしてくれる作品は活字嫌いさんにもぜひお勧めしたいです!

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう!