活字紀行

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自由研究には向かない殺人【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『自由研究には向かない殺人』(ホリー・ジャクソン/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。

 

 

 

あらすじ

 

高校生のピップは自由研究で、5年前に自分の住む町で起きた17歳の少女の失踪事件を調べている。交際相手の少年が彼女を殺害し、自殺したとされていた。その少年と親しかったピップは、彼が犯人だとは信じられず、無実を証明するために、自由研究を口実に警察や新聞記者、関係者たちにインタビューをはじめる。ところが、身近な人物が次々と容疑者として浮かんできてしまい……。予想外の事実にもひるまず、事件の謎を追うピップがたどりついた驚愕の真相とは。ひたむきな主人公の姿が胸を打つ、英米で大ベストセラーとなった謎解きミステリ!
(本書より引用。)

 

人物紹介


ピッパ・フィッツ=アモービ:通称"ピッパ"。リトル・キルトン・グラマースクールの最上級生。17歳。
アンドレア・ベル:通称"アンディ"。五年前に失踪。
サリル・シン:通称"サル"。アンディのボーイフレンド。故人。
ラヴィ・シン:サルの弟。

感想

今回は17歳の少女が自由研究で殺人事件の真相を追い求めることになった作品です。

海外で書かれた作品であるため、日本語に翻訳されたことから少々読みにくい点もあるかと思います。
一番とっつきにくい点は登場人物の名前ですかね。
ただ登場人物が多いだけでなく、名前も日本人には少々馴染みにくいため、その点は注意が必要かと思います。

さて、自由研究で殺人事件の真相に迫ることとなった主人公のピッパですが、彼女の行動力には目を見張るものがあります。
行動力が高すぎて、時々親目線に立って心配してしまうことも。

彼女自身が危険に目に遭ってしまう危険性を顧みず、果敢に真相に迫ろうとする勇敢さにはどこか勇気づけられるものがありました。
さすがに猪突猛進すぎでは?と思ってしまうこともありましたが・・・。

先述の通り登場人物が多く把握しにくい、そして500ページ以上というなかなかのボリュームがあるため、メモを取りながらとか一気に読み切ってしまう方がおすすめです。

私はただでさえ人の名前が覚えられないのに、このボリューム感で読むのにかなり苦労しました。

ただ、一つのミステリとして非常に満足感がありました。
現時点で複数の続編が出ているようなので、読んでみようと思います。

軽く調べると前日譚もあるとか?楽しみですね。

ネタバレありのコメント

これからはネタバレありのコメントをつらつらと書きますので、見たくないという方はここまでとしてください。
これまで見てくださり、ありがとうございました!

 

全体を読み終えての感想(ただの独り言)

久々に原作が海外の小説を読みましたが、やはり読み応えありますね。
この独特な言い回しとかがその要因になるんですかね。

ミステリとしては非常に面白かったです。
決して彼女のような自由研究に取り組みたいとは思いませんが、たくさんの友人や親せきに囲まれていてなんだか羨ましかったです。

日本にはあまり無い(なくなったと私が勘違いしている?)温かみのあるご近所付き合いや気の許せる友人たちとのやり取りは、学生時代を彷彿させる懐かしさがありました。

ピッパの行動力には少々冷や汗をかいてしまうこともありましたが・・・。
被害者の家族や容疑者、薬物のバイヤーなど何のためらいもなく尋ねることができる彼女の行動力は何なのでしょうか。

追っているのは殺人事件とかなり物騒なものですが、知りたい、解き明かしたい!という好奇心は私も見習ないといけないなと思いました。

大人になったからと言って自分の興味あることへの追究は忘れてはいけないもんですね。
私も私自身の人生をもっと楽しんでいこうと思いました。

人に迷惑をかけないことが一番大切だと思っていますが・・・(笑)


今回はこの辺で。
閲覧くださり、ありがとうございました。
またの機会にお会いしましょう。