活字紀行

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体育館の殺人【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『体育館の殺人』(青崎有吾/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。

 

 

 

あらすじ

 

風ヶ丘高校の旧体育館で、放課後、放送部の少年が刺殺された。密室状態の体育館にいた唯一の人物、女子卓球部部長の犯行だと警察は決めてかかる。卓球部員・柚乃は、部長を救うために、学内一の天才と呼ばれている裏染天馬に真相の解明を頼んだ。アニメオタクの駄目人間に―。
(「BOOK」データベースより引用。)

 

人物紹介


袴田柚乃
:女子卓球部一年。部長に殺人容疑が欠けられ、真相を追うことに。
裏染天馬:二年生。学校に住んでいるアニメオタクな駄目人間。

朝島友樹:放送部部長。体育館で殺されているのを発見された。

 

感想

今回は高校の体育館を舞台としたミステリです。
体育館という何気ない日常の中で殺人が起こってしまう。

警察は事情聴取を経て犯行が行えたのは卓球部の部長である佐川奈緒であると断定。
しかし、当人をよく知る柚乃は彼女が殺人をするような人物ではないと断言。
事件の真相を追うために学校の変人でありながら秀才でもある裏染天馬の手を借りることにする。
そんな冒頭から始まります。

もしかしたら外部の人間による犯行も考えられるのでは?という考え方もできますが、作中序盤で生徒による犯行しか考えられないと裏染によって断言されます。
言ってしまえば、このミステリはクローズドサークルのようなものですね。

アリバイのない生徒の中から一体だれが犯人なのか、考えながら読んでもらえればなと思います!

終盤では著者からの挑戦とも取れる文章があります。
読む方はぜひ挑戦してみてほしいです。
(え?私ですか?もちろんわかりませんでしたけど・・・?)

裏染がアニメオタクというだけあって、一部アニメの小ネタがたくさん仕込まれています。
そういった知識がある方はきっと楽しめると思います!

私自身もすべてはわかりませんでしたが、楽しみながら謎解きを追うことができました。

ライトノベルのような軽快さがありつつも、難解なミステリとなっていますので、ぜひ挑戦してもらえればなと思います!

ネタバレありのコメント

これからはネタバレありのコメントをつらつらと書きますので、見たくないという方はここまでとしてください。
これまで見てくださり、ありがとうございました!

 

全体を読み終えての感想(ただの独り言)

えぇ!?登場人物多すぎじゃないですか!?
と思ったのが最初の感想となります・・・。
しかし、全体を読み終えての感想は非常に満足に一言に尽きます。

いやー、秀才ってずるいなぁ。
完全にヤ○チャ視点で裏染の推理を追っていましたよ。
柚乃と同じ感情で読む続けてしました。

とは言っても、読み終えて考え直してみれば犯人が誰か明確なんですね。
紙に書き留めていたらわかったいたかも?と思いましたが、そしたら袴田兄と同じ結末となっていた気もしますね。

読者である私たちにもありとあらゆる情報を与えてくれる。
だからこそ私たちも事件の真相にたどり着けるはずなのに、それは困難なものとなっている。

読者への挑戦とも取れる本作品を非常に楽しく読むことができました。


何を伝えたかったのか(これもただの独り言)

え?副会長が仕組んでいたとか本当ですか?
結末としては殺人が起こってしまい、最悪なものとなってしまいましたが、副会長の執念には恐ろしいものがありますね。

結局は裏染によってすべてを解決したわけですが(格好良すぎないか?)、そこまでして生徒会長になりたかったのだなと。

汚いことをしていれば報いを受けることもありますし、悪を成敗しようとしたら手に掛けられてしまうこともある。

人の執念とは良くも悪くも恐ろしいものだなと認識しました。

今回はこの辺で。
閲覧くださり、ありがとうございました。
またの機会にお会いしましょう。