こんにちはしろはです。
今回は『菓子先輩のおいしいレシピ』(栗栖ひよ子/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。
あらすじ
友達作りが苦手な高1の小鳥遊こむぎは、今日もひとりぼっち。落ち込んで食欲もなかった。すると謎の先輩が現れ「あったかいスープをごちそうしてあげる」と強引に調理室へと誘い出す。彼女は料理部部長の菓子先輩。割烹着が似合うお母さんみたいにあったかい人だった。先輩の作る料理に勇気づけられ、徐蕨に友達が増えていくこむぎ。しかしある時、想像もしなかった先輩の“秘密”を知ってしまい―。みんなを元気にするレシピの裏に潜む、切ない真実を知った時、優しい涙が溢れ出す。
(「BOOK」データベースより引用。)
人物紹介
小鳥遊こむぎ:高一で友達作りが苦手。一人ぼっちで悩んでいたところ、菓子先輩に出会う。
百瀬菓子:料理部の部長。非常階段で弁当を開けていたこむぎにミネストローネをふるまった。
浅木真汐:以前、料理部顧問をしていた。現在は学校を退職して"pale-green"という店を経営している。
感想
今回は高校の料理部での日常を描いた作品です。
レシピも載っていて、どこかお腹が空いてくる一冊です。
主人公のこむぎはふさぎがちな性格で、高校生活に馴染めなくて悩んでいます。
そんな矢先、ミネストローネをふるまってくれる、明るく少々強引な菓子先輩と出会います。
先輩と出会ったことでクラスにも友達ができたこむぎ。
料理部への入部を決め、そこでの暮らしが中心となってどう変わっていくのか、その過程を美味しそうな料理と共に楽しんでもらえればなと思います。
上記のあらすじにもあるように、菓子先輩にはとある秘密があります。
こむぎがその秘密に気付き、何をすることができるのか。
助けてもらったこむぎは菓子先輩のために何ができるのか。
健気に奮闘する様をどこか応援しながら読んでもらえればなと思います!
ネタバレありのコメント
これからはネタバレありのコメントをつらつらと書きますので、見たくないという方はここまでとしてください。
これまで見てくださり、ありがとうございました!
全体を読み終えての感想(ただの独り言)
味覚がない中で料理を食べなければならないなんてどれほど辛かったのでしょうか。
そんな秘密を抱えながら、菓子先輩はどうしてこれほどまでに明るく振舞えたのでしょうか。
終始、人柄の良さが伺えますよね。
こむぎがあまりにも美味しそうに菓子先輩の料理を食べていた影響もありそうですが。
一人暮らしという立場ですので、料理を美味しそうに食べてくれる人がいるってちょっと羨ましく感じてしまいます。
これほど美味しく食べてくれて、感想まで聞けるなんて最高ですよね。
誰かに料理を振舞ったことはありませんが、こういったことも料理のモチベーションになり得るんでしょうね。
高校生ならではの生活だけでなく、誰か料理を食べてくれる人がいるという境遇にどこか眩しいものを感じてしまいました。
学生からしたら少々年を取りましたね。
今も今で楽しいので満足していますが。
今回はこの辺で。
閲覧くださり、ありがとうございました。
またの機会にお会いしましょう。