活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

『木曜日にはココアを』 著者 青山美智子

今回は『木曜日にはココアを』(著者 青山美智子)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

勤務先の喫茶店には必ず木曜日にココアを飲みながらエアメールを書くという不思議な常連さんがいる。

密かにその女性へ好意を寄せる僕はいつも気付かれないように見ていたが,ある日その女性が涙を流しているのに気づく。

ココアから始まる何気ない日常にあふれた心温まる12色の物語…という話です。

 

僕(ワタル):店長代理としてマーブル・カフェを1人で経営している。

木曜日に必ずホットココアを飲みに来る通称ココアさんに密かな思いを抱いてる。

 

ココアさん:木曜日にココアを飲みながらエアメールを書く常連さん。

ある日,エアメールを書かずに涙を流しているところを見かけられた。

 

今回は何気ない日常にあふれたような優しく温かい話。

最初は僕と名乗る青年が主人公なのかな?と思っていましたが,12人の視点から順に物語が展開されています。

だからといって関係ない話が描かれるのではなく,徐々に点と点が結ばれていく感じは読んでいて心地良いものです。

それに,別視点では1人の脇役だったのが主観では自分が主人公。

何気ないようで深いように感じさせられました。

自分の人生があるのと同じように他の人もそれぞれの人生があります。

 

関係ないように見えても人とのつながりを再認識させてくれるような作品でした!

読んでいて何も嫌な感じはしなく,とてもすっきりと読みやすかったです。

読み終わった後にはほっこりとして読んでよかったなぁと思えるのではないでしょうか?

活字が苦手な方にもお勧めしたいです!!

 

ほっこりとココアを飲みながらリラックスしたい,そんな気分にさせてくれる作品でした。

読んだ後は無性にココアが飲みたくなりました(笑)

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

木曜日にはココアを (宝島社文庫)

木曜日にはココアを (宝島社文庫)

 

 

ではまたの機会でお会いしましょう!