今回は『猫のお告げは樹の下で』(著者 青山美智子)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。
尚,複数視点から描かれた小説であるため登場人物紹介は割愛させていただきます。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
失恋のショックから立ち直れないミハルは、ふと立ち寄った神社で、お尻に星のマークがついた猫――ミクジから「ニシムキ」と書かれたタラヨウの葉っぱを授かり、「西向き」のマンションを買った少し苦手なおばの家を訪れるが……。中学生の娘と仲良くなりたい父親。なりたいものがわからない大学生……。なんでもない言葉をきっかけに、思い悩む人たちの世界がガラッと変わっていく――。 お告げの意味に気づいたとき、ふわっと心があたたかくなる7つのやさしい物語。
(裏表紙より引用)
今回は一匹と出会うことで様々な人の世界が大きく変わるまでを描いた作品です。
この作品は7人の主人公が何気なく寄った神社で”ミクジ”と呼ばれる不思議な猫からタラヨウと呼ばれる樹の葉を一枚貰います。
皆さんはタラヨウという樹をご存じでしょうか?
お恥ずかしながら私は知らなかったので調べましたが,葉っぱに文字が書けるしハガキにもできるという不思議な樹があるのですね。
その”お告げ”には自分にしか見えないカタカナが4文字しか書かれていないのですが,日常にありふれたきっかけを押しえてくれます。
この作品を読んだ後には,日常に転がっている何気ない幸せに気付くのではないでしょうか。
青山美智子さんの第一作目である”木曜日にはココアを”という作品も心がぽかぽかと温まるような作品となっています。
こちらも紹介しているので興味がありましたらこちらもぜひ!
こんなご時世であるときだけでなく,何となく疲れたなという方にぜひオススメです!
きっと心がなんだかほかほかとするような安心する気持ちが味わえるのではないでしょうか。
評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会にお会いしましょう!