活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

数学とミステリーによるコラボレーション作品。

今回は『文学少女対数学少女』(陸秋槎/著,稲村文吾/訳)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

文学少女対数学少女 (ハヤカワ・ミステリ文庫)
 

高校2年生の〝文学少女〟陸秋槎は自作の推理小説をきっかけに、孤高の天才〝数学少女〟韓采蘆と出逢う。彼女は作者の陸さえ予想だにしない真相を導き出して……〝犯人当て〟をめぐる論理の探求「連続体仮説」、数学史上最大の難問を小説化してしまう「フェルマー最後の事件」のほか、ふたりが出逢う様々な謎とともに新たな作中作が提示されていく全4篇の連作集。華文青春本格ミステリの新たなる傑作!  (裏表紙より引用)

 

陸秋槎(りくしゅうさ)推理小説好きの女子高生。

韓采蘆(かんさいろ):数学の天才,秋槎と同学年。

 

今回は原作が中華文であるミステリー小説です。

本作品は,登場人物が多いだけでなく秋槎が描く小説に登場する人物も登場し,そして登場人物はすべて中国人となっており覚えるのが結構大変です…。

それに加えてタイトルにもあるように数学のお話がたくさん出てきます。

そのため普段とは一風変わった推理小説が楽しめるのではないでしょうか?

 

私自身,この作品を中高生の頃に読んでいたら今よりも数学が好きになっていたのかもしれません。

整数と偶数はどちらが多い?整数と有理数はどちらが多い?実数と有理数はどちらが多い?

などといった問いかけが冒頭で登場しますがみなさんはわかりますか?

私は見事に秋槎と同じように間違えてしまいましたが,理解してしまえばすっきりしました。

あーあ,もう少し早く数学の面白さに気づいていたら勉強の方もなぁと思ったり…?(笑)

小難しい話もたくさん出てきますので一風変わった推理小説を読みたいという方にお勧めです。

秋槎采蘆と一緒に推理の謎解きに挑戦してみてください。

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう!