活字紀行

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『未来からの脱出』 著者 小林泰三

今回は『未来からの脱出』(著者 小林泰三)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

とある施設で平穏な日々を送っていたサブロウは自分に過去の記憶がないことに気付く。不審に思い施設を調べると「ここは監獄だ」という何者かからのメッセージが見つかる。サブロウは仲間を募り脱出を計画するが!?

(裏表紙から引用)

 

サブロウ:ふと気づいた時から謎に施設に収容されていると気づいた老人。

日記帳に隠されていた"協力者"からのメッセージを読んで仲間と共に施設からの脱出を考える。

 

エリザ:素振りが上品で快活に様々な取り組みを行う老婦人。

ドック:頭脳明晰で知的なことを追い求めている老人。

ミッチ:機械に詳しい老婦人。

 

今回はとある施設をからの脱出劇を描いた作品です。

 登場人物紹介で紹介した通り,描かれる人物は老人ばかり。

老人ホームを彷彿とさせる謎の施設からの脱出劇は若々しさを感じさせる業者が多数。

あれ,この人たちは本当に100歳とかの老人なのか?と思うことばかり。

ただこの作品はSF系ミステリーのような作風となっているためその不信感が次第に明らかに。

 

ネタバレにならない範囲で内容に触れると,まるで近未来を感じさせるようなAIだのロボットのようなものが登場します。

SF系が好きな方であればきっと楽しめるのではないでしょうか。

前半の青少年かと錯覚させる脱出劇,後半の物語の壮大さは圧巻です。

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

   

未来からの脱出 (角川書店単行本)

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  ではまたの機会にお会いしましょう!