活字紀行

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魔眼の匣の殺人【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『魔眼の匣の殺人』(今村昌弘/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

あらすじ

その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は、予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人に死が訪れ、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに、客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。残り四十八時間。二人の予言に支配された匣のなかで、生き残り謎を解き明かせるか?!(本書より引用。)

 

人物紹介

葉村譲:神紅大学経済学部一回生。ミステリ愛好会会長。
剣崎比留子:神紅大学経済学部二回生。ミステリ愛好会会員。

感想

今回は通称"屍人荘の殺人シリーズ"と呼ばれるシリーズものの2作品目です。
私自身、屍人荘の殺人は映画が初見だったので、本作品から急に小説を読んでも大丈夫かなぁと不安でしたが、何も問題ありませんでした。

むしろ、葉村君と剣崎さんは実写で演じられた神木隆之介さんと浜辺美波さんに脳内変換されて楽しむことができたので、むしろこちらの方が良かったまであります。
ただ、映画の評価はあまり良くなかったようで?(私は結構楽しめた人だったのですが・・・。)小説の方が評価されている方々が多いようですね。

1作目はこちらですので興味のある方はこちらからぜひ!!
(私も小説版読んでみようかな・・・。)

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

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さて今回の内容ですが、いわゆるクローズドサークルで描かれるミステリーです。

 

クローズドサークルとは

何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品(Wikipediaより引用。)

というものですね。

 

前回の屍人荘の殺人もこのクローズドサークルで繰り広げられるミステリー作品でしたね。
詳細はここでは伏せておきますが、劇場では非常に驚いた印象があります。

今作でも一杯食わされてしまいました。
前作ほどの異様な衝撃はありませんでしたが、犯人像に関してはさっぱりでした(笑)
生き残ってくれ!!と思いながら読んでいた人物が死んだときは落ち込みましたね・・・。

でも前作から続く班目機関の謎はまだまだ明らかになりません。
3作目もすでに出ていることもあり、こちらで明かされるのでしょうか?
こちらも読破して自分の目で確かめてみようと思います。

それにしても、葉村君と剣崎さんは本当に親しい間柄になりましたね。
お互いが信頼しあって班目機関に関する手がかりを掴もうとする姿勢に嬉しくなりました。
特に剣崎さんは前作の冒頭から印象が大きく変わりました。

クローズドサークルならではの、疑心暗鬼になって他人を誰を信用すればいいのかわからなくなるような緊迫感がこちらまで伝わってくる作品でした。
SF要素が大好きなので、個人的にはとても楽しめた作品でした!

 

こんな方にオススメ

 

  • クローズドサークルが好きな方。
  • 屍人荘の殺人を読んだ方、見た方。
  • 予知能力のようなSF的ミステリーも好きな方。

 

評価

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう!