活字紀行

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『運転者 未来を変える過去からの使者』 著者 喜多川泰

今回は『運転者 未来を変える過去からの使者』(著者 喜多川泰)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

「……なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ」

大量の保険契約を解約され,思わず独り言をいったところに一台のタクシーが止まる。

思わず手を挙げ乗り込んだところ,自分に必要な場所へと連れて行くと言う。

自分の立たされている境遇や身辺を把握している運転手に不信感を抱きつつも指示に従う。

運転手が連れて行く場所とは,そして今後自分は何をしていくべきなのか…という話です。

 

岡田修一(主人公):生命保険の営業職として勤務中。

完全歩合制の仕事でありながらも大量の契約が解約になって途方に暮れていた。

 

運転者:不思議なタクシーの運転手。名前は"御任瀬卓志(おまかせタクシー)"

突然目の前に現れてメーターの数字が0になるまでどこへでも連れて行く。

 

今回は自己啓発の要素が絡んだちょっとファンタジー性のある話。

知り合いに勧められて読んだんですけど,身に染みるなぁっていうフレーズがたくさん。

自己啓発要素が盛り込まれていながらも何も不快感はないんですよね。

一番感じたのは"運"というものの考え方と言うか捉え方ですかね。

あ,そういう考え方もあるのかって率直に思いましたね!

 

私の好きな表現を2つ紹介します。

運は<いい>か<悪い>で表現するものじゃないんですよ。<使う><貯める>で表現するものなんです。(中略)周囲から<運がいい>と思われている人は,貯まったから使っただけです。

自分の人生にとって何がプラスで何がマイナスかなんて,それが起こっているときにはわかりませんよ。

いかがでしょうか?

私はこの作品を読んで,今後何か新しいこととか不慣れなことを始めるときには,前向きに取り組みたいと思いました!

私にとっての"運転者"はいつどこで出会える誰かなんてわかりませんからね。

 

評価は 5.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

運転者 未来を変える過去からの使者

運転者 未来を変える過去からの使者

 

  

ではまたの機会にお会いしましょう!