活字紀行

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『崩れる脳を抱きしめて』 著者 知念実希人

今回は『崩れる脳を抱きしめて』(著者 知念実希人)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

広島からホスピスも兼ねているような海沿いの病院に研修しにやってきた碓氷。

研修の中で脳腫瘍を患っている弓狩環という女性の回診を行う。

控室の室外機がうるさいことからユカリの居室を勉強場所として貸してもらうことに。

ユカリさんと心を通わせていくものの,研修を終えて広島に戻った後に彼女の死の知らせを聞く。

彼女はなぜ死んだのか,患者の幸せを第一に考えるこの病院に隠された真実とは…という話です。

 

碓氷蒼馬(主人公):神奈川にある葉山の岬病院に来ている研修医。

家族を捨てていった父親を恨み,家族に楽をさせようと金に執着している。

 

弓狩環:グリオブラストーマと呼ばれる最悪の脳腫瘍を患う女性。

自身のことは"ユカリ"と呼んでもらうようにしている。

 

今回は一人の脳腫瘍を患っている女性と一人の研修医との話。

この作者らしく二転三転が起こるので最後まで油断ができませんでした。

やはりこのような医療が絡んだ作品を読むと健康でいられることに幸せを感じてしまいますね。

病気になってしまったから,この先のことを考えると,

そんなシーンがあると色々と考えさせられてしまいます。

恋愛要素が強めなので,そういうのを求めていない人にはオススメしません。

恋愛要素があるものの,医療ミステリーとなっているため結末を想像しながら読んでみてください。

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

崩れる脳を抱きしめて (実業之日本社文庫)
 

 

 ではまたの機会にお会いしましょう!