今回は『魔弾の射手:天久鷹生の事件カルテ』(著者 知念実希人)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
一人の女性が廃病院の屋上から転落して死亡した。
調べてみると,その廃病院は相次いで転落死が起こるような場所だった。
解剖結果からも自殺ではないかとの見解が述べられるが,娘の由梨はお母さんは私を残して自殺なんかしない,と強く否定する。
天久鷹生は彼女のためにも事件解決にあたるが,その結末とは…という話です。
小鳥遊優(主人公):天医会総合病院に勤務する医者。外科医から総合内科医へ転向。
週に一度は上司の命令で救急部に駆り出されていて何かと苦労人になりがち。
天久鷹生:統括診断部の部長であり天医会総合病院の副院長。
単身痩躯で童顔な外見をしており,高校生や中学生に見間違えられるほど。
時山由梨:亡くなった時山恵子の一人娘。幼い頃に両親が離婚。
お母さんは決して自殺ではないと信じている。
今回は医者や病院といった医療が関係した謎を解いていく話。
知念実希人さんならではの医療ミステリーですね!
ただ,私は何となくで本を選んでいるので知らなかったのですがこの本は
天久鷹生シリーズの10作目なんですね…全く知らなかったです…(笑)
冒頭からこんなものやあんな事件があったんだ,とやたらと出てくるのであれ?と不思議に思ってしまいました(笑)
そんな状態で読んだ私ですが,それでも面白かったですね!
タイトルにもある通り,”魔弾の射手”というものがキーワードになってきます。
”魔弾”とあるように発射すれば必ず命中するような仕組みが出てくるのです。
ただ亡くなった人を解剖しても自殺としか考えられない,ここが最大の謎となります。
私には最後の最後までどのような原理なのかさっぱりでワクワクしながら読みました。
そもそも自殺なのか,それとも誰の手による他殺なのか,ぜひ読んで確認してほしいです!
キャラ性も色濃く(?)展開が気になってテンポ良く読めるのではないでしょうか?
今後個人的には他の天久鷹生シリーズも読んでみようと思いました!
評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会にお会いしましょう!