活字紀行

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『ムゲンのi 上・下』 著者 知念実希人

今回は『ムゲンのi 上・下』(著者 知念実希人)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

なお,今回は上・下巻共に読んだ感想となっております。

 

突発性嗜眠症候群,通称”イレス”と呼ばれる眠ったままになる原因不明の病気。

その病気が同時期に4人発症してしまった。

その内,3人の主治医となった愛衣は治療法に悩みながらも実家へと帰り,祖母から”マブイグミ”をすれば良いと助言を受ける。

”マブイグミ”とはイレス患者の夢の中へと入ることで始まる。

”ククル”と共に患者たちの治療にあたる愛衣,患者は目を覚ますのかそして”イレス”の原因とは…という話です。

 

敷名愛衣(主人公):神経精神研究附属病院に勤務する医者。

通称”イレス”と呼ばれる眠り続けたままの患者3人の主治医となる。

愛衣のククル:ウサギの耳をもった猫のような見た目をしている生物。

”マブイグミ”をするときに夢の中で愛衣を助けてくれる存在。

 

今回は未知の病気に立ち向かう医者の話。

もちろん,私は医者ではありませんが医師というのはなぜそれだけで格好良く見えてしまうのでしょうか。

私だけでしょうか…(笑)

 

さて,作中ではよく意味の分からない横文字が何度も序盤から登場し,何なんだと思いましたが,ちょっと異世界じみた雰囲気が最高なのでむしろありがとうございます…(笑)

全然内容とは関係ありませんが,私は沖縄に行ったことが無いためいつの日か行ってみたいと思いました!

あとやたらとカレーが食べたくなってしまったので先日に作って食べました(笑)

 

この作品,謎解きといいますかサスペンス的要素を含んでいるため内容には触れません。

冒頭の不穏な始まり方,知念実希人さんの作品であるため何となくは思っていましたが。

上・下巻でしたが,気になり過ぎて一気に読みました!

独特な世界観へとどんどん引き込まれていきます。

切なさを孕んでいるものの,人に思われることの温かさを感じました。

 

何かを失うことの恐怖,そしてそれと向き合って人の温かさを経て乗り越えていく強さが感じられる,そんな作品でした。

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ムゲンのi(上)

ムゲンのi(上)

  • 作者:知念 実希人
  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ムゲンのi(下)

ムゲンのi(下)

  • 作者:知念 実希人
  • 発売日: 2019/09/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

 

ではまたの機会でお会いしましょう!