今回は『か「」く「」し「」ご「」と「』(著者 住野よる)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
思春期真っ只中の男女5人組。
みんなは知らない特別な能力を使ってお互いの心を探り合う。
お互いをわかっているようでわからない,そんな特別な青春物語…という話です。
大塚京:地味な性格で自分の気持ちをなかなか言い出せない。
人の頭の上に!や?,句読点,読点が見えて人の感情が分かる能力をもつ。
三木:通称”ミッキー”。裏表のない性格で自分はヒーローになりたいと思っている。
人の心のバーのようなものが見え,感情がプラスなのかマイナスなのかわかる能力をもつ。
高崎博文:通称"ヅカ"。誰からも好かれるような人物。
人の頭の上に喜怒哀楽として♠,♦,♣,♥が見える能力をもつ。
黒田:通称”パラ”。パッパラパーから派生したこともあって予測不能の行動をとっている。
人の心拍数が見える能力をもつ。
宮里:通称”エル”。ゴールデンウイーク明けから2カ月程度不登校となっていた。
人の恋心が矢印となって見える能力をもつ。
今回はちょっとした特別な能力をもった少年少女たちが描く青春物語。
お互いがお互いの感情を理解しているようで理解できない人付き合いの難しさが感じられますね。
これは思春期だけでなくいつだってそうだと思いますが…(笑)
5人それぞれの視点で物語が描かれているため,自分の好きなキャラやすれ違いによる歯がゆさを感じられるのではないでしょうか?
個人的な事ですが,こういう青春ものはだんだん懐かしいというかノスタルジックに感じられるようになってしまうんですね…(笑)
さて,私個人のノスタルジックな感情は置いておいて,このパラという人物は達観しすぎていませんかね(笑)
私として凄い好きなキャラでしたね。
最後に私がパラ編の中で好きな描写を紹介して終わりにしようと思います。
青春特有の甘酸っぱさを感じさせてくれる最高の作品でした!
想いこそが,人と人との関係性を決める最も強いものであり,全ての事情を飛び越えるはずだと。
思春期特有の甘酸っぱさを感じさせつつ,人の感情の理解しがたさを再認識させてくれる,そんな作品でした。
評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会でお会いしましょう!