活字紀行

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他人を寄せつけない無愛想な女子に説教したら、めちゃくちゃ懐かれた【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『他人を寄せつけない無愛想な女子に説教したら、めちゃくちゃ懐かれた』(向原三吉/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

あらすじ

クラス委員長・大楠直哉は、ある日クラスメイトの一人である不真面目女子・江南梨沙に対して、つい、その態度を説教してしまった。でもその日から、なぜか江南は大楠と一緒に帰ろうとするのだった。いったい何で?(本書より引用。)

 

人物紹介

大楠直哉:成績優秀でクラス委員を務める。家事もそつなくこなす。
花咲詩織:大楠と仲が良く成績を競い合う。かわいい。
江南梨沙:遅刻の常習犯であり、他人を寄せつけない雰囲気をまとう問題児。奇麗。
西川楓:ギャルでありながら陽キャとして交流するコミュ力モンスター。

 

感想

今回は、まぁタイトルにある通りの内容ですね(笑)
説明下手な私からすればタイトルの長いライトノベルは助かります。

 

主人公の大楠が他人を寄せつけない江南を説教したことによって謎に懐かれます。
ただ、大楠や江南には複雑な事情があることがわかります。


本作品の一つのテーマは"人はどんな境遇からも変われるのだろうか"ということだと思います。
江南がなぜ他人を寄せつけない雰囲気となっているのかが徐々に明かされます。

心情や表情の描写凄すぎませんかね?
青春系とは思えないほどにのめりこんで読むことができました。
ただ、青春系のライトノベルとしては少々展開が重めですね。

 

どんな人でも"変われる"のだと思う作品ではないでしょうか。
主人公の苦労には同情しますが、頑張り具合は年下とは思えませんでした。
はぁ、学生時代はもっと勉強しておけばよかったなぁ・・・(笑)

 

余談ですが、一枚絵ではないライトノベルの挿絵ってちょっと珍しいでよよね。
ターニングポイントで挿絵があるので場面の想像がとてもしやすかったです。
あと、花咲さんに感情移入してしまって何かと応援してしまう気持ちは何なんでしょうかね(笑)

 

こういう青春は味わえませんでしたが、甘酸っぱく楽しめました。
2巻以降、どのような展開になるのか非常に楽しみです。

 

ではまたの機会にお会いしましょう!