活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

『ぼくは明日,昨日のきみとデートする』 著者 七月隆文

今回は『ぼくは明日,昨日のきみとデートする』(著者 七月隆文)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

南山高寿は美大生であり,その通学中の電車でとある女性に一目惚れする。

なんとかの思いでその女性に声を掛け,きっかけをもつものの連絡先の交換までには至らなかった。

しかしその後も別の機会で再会し,2人の関係が本格的に始まる。

高寿は友人のアドバイスを受け,見事その女性,愛美と付き合うことに。

ただ,愛美の発言や行動の節々には不審なものがあり…。

幸せでいっぱいな2人の運命とはいかに…という話です。

 

南山高寿(主人公):大学への通学電車でとある女性,福寿さんに一目ぼれする。

なんとかの思いで声を掛け,メアドを教えて欲しいと頼む。

福寿愛美:美容師の専門学校に通う,携帯電話を持たない女性。

和風で綺麗な容姿をしており,電車を降りたところを高寿から声を掛けられる。

 

今回の話はベタな恋愛小説。

意味あり気なこのタイトル名と序盤から見え隠れする愛美の不審な言動。

彼女にはどんな秘密があるのか,と2人のイチャイチャっぷりを見せつけながらも楽しく読んでいました(笑)

 

ただ,愛美が抱える秘密をバラした際には形容しがたい衝撃を受けました。

この場でネタバレはしたくないためグッと押さえますが,ぜひ読んでみて欲しい,ただその一言に尽きます。

 

物語の中盤でその秘密が判明しますが,後半の難とも言えない歯がゆさ。

私はこういう話に弱いので辛くなりながらも気になって読んでました(笑)

ただ,これ以上に何と表現すればネタバレせずにこの作品を表現できるのか私は知りません(笑)

 

実はこの作品,映画化もされているみたいですね。

機会を作ってぜひ見ようと思います。

よくある恋愛小説とは異なるため,決して後悔はさせません。

 

大切な人を大切にしたい,身近にいるかけがえのない存在を再認識できる,そんな作品でした。

 

評価は 5.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ぼくは明日、昨日のきみとデートする (宝島社文庫)
 

 

ではまたの機会でお会いしましょう!