今回は『ちょっと一杯のはずだったのに』(著者 志賀晃)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
矢嶋はいつものごとく,ちょっと一杯のはずだったのに飲み会後半以降の記憶をなくしていた。
タクシーでなんとか帰って来ていたが,このようなことは何度もあった。
自身が担当するラジオのパーソナリティである西園寺沙也加が現場に来ていなかった。
彼女が時間にルーズなこともあり,このようなことは何度もあった。
しかし,彼女は家の中で亡くなっていた。
警察の調査で最後に彼女と会っていた矢嶋は,沙也加と恋人関係にあったこともあり,容疑者とされてしまう。
ただ,矢嶋は殺していないと断言するものの,それなら密室の謎を解いてみろと言われる。
自身の潔白を証明するために矢嶋が行動することは…という話です。
矢嶋直弥(主人公):ラジオディレクター。亡くなった沙也加と最後に会っていたことや,凶器として使われたネクタイが矢嶋のものだったことから容疑者とされてしまう。
西園寺沙也加:秋葉原FMの人気パーソナリティかつミステリー漫画家。本名は西園寺沙綾。密室現場で亡くなっていた。
率直な感想は冤罪は恐ろしいというものでした。
私自身,お酒が好きですが気を付けようと思いました。
タイトルにある通り,ちょっと一杯のつもりがとんでもないことを引き起こさないためにも。
まさに,酒を飲んでも酒に飲まれるなとはこのことだなと再認識しました。
とにかく,矢嶋に感情移入してしまい,どうやって巻き返すのかがとても楽しみでした。
時々,感情的になったり弱気になってしまうところが人間らしくてこんな状況に追い込まれたくないなと思いました。本当に(笑)
矢嶋の人柄もよく,西園寺沙也加もどれほど良い人だったか。
2人は良い関係性だったのだとよく伝わってきました。
遺言の音声メッセージが最高すぎたので,ぜひ楽しみに読んでほしいです。
皆さんも酒との付き合い方は慎重に(笑)
評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会でお会いしましょう!