活字紀行

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『仇敵』 著者 池井戸潤

今回は『仇敵』(著者 池井戸潤)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

庶務行員として平穏な日々を過ごす恋窪。

前職の経験を活かして松木の相談事を解決していく。

ただ,元同僚である桜井からの電話によって物語は急展開していく。

待ち合わせをするはずだった桜井が謎の死を遂げてしまう。

恋窪は桜井のためにもやり遂げられなかった敵討ちを誓う…という話です。

 

恋窪商太郎(主人公):とある事件により,東京首都銀行を追われることとなった。

現在は庶務行員として静かな日々を過ごす。

松木啓介:融資係。作中では恋窪に度々仕事の相談をしている。

飲みに行くこともしばしば。

 

今回は銀行というか金融関係の話。

経理だの理財だのといったものに関わった経験が無くて難しかったです。

わからない熟語や書面を見かける度に調べていたので大変でした(笑)

自分はこういう数字が絡んだ書類上でのやり取りは苦手そうだなと…

 

恋窪の印象はとても頼りになるな,と最初は思っていました。

まだそんな年ではないが,松木の心情に共感して恋窪の頼り強さたるや(笑)

 

作中では元同僚の桜井が不審な死を遂げたことによって物語は展開するのだが,恋窪のカッコよさよ!!

物語の序盤から恋窪の人柄の良さだけでなく行動力の高さも表れていました。

しかし,桜井の死からはそれらだけでなく男らしさも感じられました。

格好良い男の生き様ってこんな感じなんだろうなと。

 

自分の中にある信念は貫きたいと思う,そんな作品でした。

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

仇敵 (講談社文庫)

仇敵 (講談社文庫)

 

 

ではまたの機会にお会いしましょう!