活字紀行

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『ぼくたちのなつやすみ~過去と未来と,約束の秘密基地~』 著者 五十嵐雄策

今回は『ぼくたちのなつやすみ~過去と未来と,約束の秘密基地~』(著者 五十嵐雄策)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

20年振りに戻ってきた故郷である海鳴町。

思い出すのはある事件で離ればなれになってしまったかつての仲間たち。

思い出巡りをしていたら突如20年前にタイムスリップし…?

きっかけとなった事件を阻止するべく奮闘するという話です。

 

アキ(主人公):結婚式で思い出の地へ20年振りに戻ってきた。20年前の夏休みへとタイムスリップする。

タケオモミジウミカイ兄:かつての仲間たち。ニャン太団。

久美:2つ年上の従姉妹。体が弱かった。

ニャン太:みんなで飼っている猫。2年前に拾ってきた。

 

子供らしい懐かしい記憶を思い出させてくれるようなそんな作品。

所々に出てくる当初起こった事件である火事の情景が描かれる。

主人公の無念な気持ちが伝わってきて応援したくなりましたね!

 

私にもこんな夏休みがあったかなぁと考えさせてくれました(笑)

キャラも活き活きとしていて非常に読みやすい内容でした!

 

私の好きな文章表現を載せます!

「つよい気持ちを持ち続ければ,ボクたちになれないものなんて,ない」

(途中略)だけどそれは希望だった。だれよりも,ボクが,そう思いたかった。

こんなセリフは小学生にできませんよ(笑)

そのくらいいいセリフですし,胸にぐっときましたね。

 

ただ,他の仲間もタイムスリップしていたのにモミジの手が無事なまま20年の時が進んでいるのはなぜなんでしょうかね。

タイムスリップが終わった後に,事件が起こらなかった(モミジが火傷をせず,ニャン太が行方不明にならない)世界線で記憶と現象が補填されているんですかね。

それだったらニャン太を20年振りに見たような仲間たちの反応は…?

ハッピーエンドだよやったねってことでいいんですかね?

私の勘違いでしたら申し訳ないです…。

 

評価は 3.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

 ではまたの機会でお会いしましょう!