活字紀行

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『君と夏が,鉄塔の上』 著者 賽助

今回は『君と夏が,鉄塔の上』(著者 賽助)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

鉄塔マニアで目立たないキャラの伊達は中学校最後の夏休みを迎えようとしていた。

そんなところ,屋上から自転車で空を飛ぼうとするなど奇天烈な同級生の帆月から

鉄塔の頂上に男の子が座っていると声を掛けられる。

幽霊が見えると不登校になりがちな比奈山も巻き込んで謎を追求する。

現実離れした現象を解き明かそうとするという話です。

 

伊達成美(主人公):中学三年生。鉄塔マニアで地理歴史部に所属。

帆月蒼唯:屋上から自転車で空を飛ぼうとした。やべーやつ…(笑)

比奈山優:突然,幽霊が見えるようになる。不登校になりがち。

 

いや,帆月さんの印象強烈すぎませんか…(笑)

鉄塔マニアの主人公や他の友人が霞むようです…(笑)

 

読んで思い返してみれば帆月の言動も納得がいくことがあって切なくなりますね。

個人的ですが,私自身も幼少期は転勤が多かったのでその辛さは多少なりともわかります。

 

忘れられることの怖さ,記憶に残ってほしいと思う心

素敵で切ない感情ですね。人に忘れられることがどれほど残酷なのか。

出会いと別れの素晴らしさを実感させてくれました。

 

あと,鉄塔について知識が増えました。主人公ありがとう(笑)

鉄塔を見る目が変わりました。見る度にこの小説を思い出しそうです。

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

君と夏が、鉄塔の上 (ディスカヴァー文庫)

君と夏が、鉄塔の上 (ディスカヴァー文庫)

 

 ではまたの機会でお会いしましょう!