活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

人にされて腹が立つことを一言で表すと。

こんにちはしろはです。

今月の独り言ブログは"人にされて腹が立つことを一言で表すと"について,私なりの結論を書いてみようと思います。

 

結論から言いますと,私はこれだと思います。

人の価値観を押し付けられること。

ここ最近ずっと考えていて,正にこれしかないなと確信しています。

 

例えば,私自身は休日に読書をして日中を過ごすことが多いのですが,普通の人は外に出て買い物とか娯楽とかするんだぞとか,○○をしないなんてあり得ないみたいなことです。

うるせぇな,放っとけよって感じです(笑)

普段から怒ることってあまりないのですが,イラっとしたときは全部この一言で表せるなと結論が出ました。

常識とか普通を他人に押し付けることって良くないんだなって。

人と接するときには,このことを気を付けて相手を尊重しようと思います。

このことに気づいてから他人に優しくなれた気がしました。

そういう自己啓発もいつか読んでみようかな?

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

意を決して読む一冊。

今回は『嘘 Love Lies』(村山由佳/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

幼い頃に養父を亡くし、母親の愛人から日常的に暴力を受けていた刀根秀俊(とね・ひでとし)に、十四歳のとき初めて気の置けない存在ができた。中学二年のクラス替えで、近くの席になった美月、陽菜乃、亮介だ。四人で過ごす時間は、秀俊にとってかけがえのないものとなる。しかしその年の夏休み、彼らをある事件が襲った。想像を絶するような悲劇に、四人の人生は一変してしまう。それから二十年。大人になった秀俊は、暴力の連鎖から抜け出せず、彼を思う美月、そして陽菜乃と亮介もまた、いまだ秘密と後悔にもがき続けていた。絶望の果てに辿り着く、究極の愛の物語。(本書より引用。) 

 

刀根秀俊:寡黙で不愛想な印象。母親の愛人から虐待を受けていた。

桐原美月:真帆の母親。実家が神社で中学生の頃は集い場所となっていた。

正木亮介:中学生のクラスでは学級委員長を務めた,しっかり者で成績優秀。

中村陽菜野:遠慮がちな大人しめな女性。親からの束縛が厳しい家庭。

 

今回は中学生での視点,大人となった現在の視点とで展開される話です。

最初に言ってしまうと,今回の小説は読むのが本当に大変でした…。

文章量が多いとか内容に納得がいかないとかではなく,単純に内容が暗く重いからです。

久々にこんな作品に出会いましたよ。

うわー,この展開は読みたくねぇよ,と何回思ったことか…。

 

村山由佳さんの作品って他にも読んだことがあるのですが,今回の小説は特に心理描写とか場面描写にどんどんと引き込まれていきました。

私は感情移入しやすいタイプなのでひたすらにつれーわって感じでした。

 

一般的な中学校の生活や一家族の幸せそうな生活も和気あいあいと描かれます。

明と暗の場面展開を楽しんでいただけたら幸いです。

彼らの幸せを思わずにはいられない一冊でした。

私自身が幸せでいられることの素晴らしさを教えてもらった気がします。

 

評価は 5.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

ではまたの機会にお会いしましょう! 

思うようにいかない,生きにくさを表した一冊。

今回は『かがみの孤城』(辻村深月/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

かがみの孤城

かがみの孤城

 
学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――
なぜこの7人が、なぜこの場所に。すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。(本書より引用。)

 

こころ:クラスメートの真田さんからいじめられたことで学校に通えなくなる。中学一年生。

"オオカミさま":狼のお面を付けた謎の少女。皆のお世話役兼お目付役。

リオン:整った顔立ちのイケメン。こころと同じく中学1年生。

アキ:ポニーテールでしっかり者の少女。中学3年生。

フウカ:眼鏡をかけ,声優声な少女。中学2年生。

マサムネ:ゲーム好きな少年。中学2年生。

スバル:"ハリー・ポッター"のロンに似た少年。中学3年生。

ウレシノ:小太りの少年。中学1年生。

 

今回は絵本のような世界観で描かれるミステリー作品です。

ある時から部屋にある姿見鏡が光りだし,メルヘンな城へ行くことに。

その城には毎朝9時から17時まで出入りが自由であり,"願いの部屋"に入ることで自分の願いが1つ叶うという。

 

序盤から主人公のいじめや不登校といった考えさせられるテーマが始まりますが,重いというよりも先が気になってしょうがないという感情は久々でした。

実は私は上にあるかがみの孤城ではなく,上下巻に分かれた方を読んだんですよね。

ただ,上巻が読み終わった段階で続きが気になってしょうがない!!下巻を即購入でしたね(笑)

自称,無類のミステリー小説好きな私ですが,今回も完敗でした。

他の方の感想も見ていましたが,わかる人にはわかるものなんだなぁと。

なんとなくこんな感じかなぁ??とは思っていましたが,かすった程度で他の種明かしを2度3度されてぐちゃぐちゃにされてしまいました…(笑)

 

中学生ならではの不器用さを抱えつつ,どこかでこいつら大人っぽすぎないか?と思っていました。

城での経験を経て,彼ら彼女らが強く生きていてほしいと親のような視点で読み終えました。

久々に一気読みしたような作品でした。ありがとうございました。

 

評価は 5.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

かがみの孤城 上 (ポプラ文庫)

かがみの孤城 上 (ポプラ文庫)

 
かがみの孤城 下 (ポプラ文庫)

かがみの孤城 下 (ポプラ文庫)

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

点と点が線で結びつく瞬間を味わえる一冊。

今回は『甘美なる誘拐』(平居紀一/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

甘美なる誘拐 (宝島社文庫)

甘美なる誘拐 (宝島社文庫)

 

ヤクザの下っ端二人組、真二と悠人。人使いの荒い上司にこき使われる彼らの冴えない日常は、ある日、他殺体を発見したことで変わり始める。同じ頃、下町で自動車部品店を経営する植草父娘は、地上げ屋による嫌がらせで廃業に追い込まれかけていた。抵抗するため、父娘はある人物を頼るが……。一方、宗教団体・ニルヴァーナでは、教祖の孫娘が誘拐される事件が起きていた。様々な人物や事件が、衝撃のラストに帰結する、誘拐ミステリーの新機軸!(本書より引用。)

 

市岡真二:麦山組の組員以下であるヤクザ。新明興業の社員。

草塩悠人:真二と同じく新明興業の社員であり,真二の相棒。関西弁を話す。

荒木田:真二と悠人をこき使う麦山組の役員。

長尾春香:宗教団体"ニルヴァーナ"教祖の孫娘。普段はただの中学生。

植草菜々美:自動車部品店を営む植草浩一の娘。

 

今回はヤクザ二人組に焦点を中心に当てた話です。

タイトルにもあるように"誘拐"という題材が登場しますが,物語の中盤まで登場しません。

また,描かれる視点は何度も変わり,全容がつかめないまま物語が進んでいきます。

いったいどんな結末を迎えるのか?と全く様子が付きません。

 

物語終盤に差し掛かってくると,このような結末を迎えるのかな?とミステリー小説ならではの予想がついてきます。

ただ,よい意味で裏切られました。完敗です(笑)

まぁ私の推理能力が低いのかもしれませんが,様々なフラグが最後で回収されていく様は圧巻です。

最初はヤクザが主人公なだけあってダークサイドな作品なのかな?と思っていましたが,読了後にも嫌な気持には決してならない作品となっています。

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

もう少し頑張ろうと思える一冊。

今回は『ビタミンF』(重松清/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

ビタミンF(新潮文庫)

ビタミンF(新潮文庫)

 

38歳、いつの間にか「昔」や「若い頃」といった言葉に抵抗感がなくなった。40歳、中学一年生の息子としっくりいかない。妻の入院中、どう過ごせばいいのやら。36歳、「離婚してもいいけど」、妻が最近そう呟いた……。一時の輝きを失い、人生の“中途半端”な時期に差し掛かった人たちに贈るエール。「また、がんばってみるか――」、心の内で、こっそり呟きたくなる短編七編。直木賞受賞作。(本書より引用。)

今回は七つの短編から構成された作品です。

子供との関りがわからない父親が主点となっています。

私は子供視点で物語を読んでいましたが,親視点ではこんなにも葛藤があってわからないことばかりなのか!と思いました。

なんて子育ては難しいんだ,やりたくねぇよというのが正直なところで…(笑)。

ただ,読んだ後には父親がもう少し頑張ろうという姿勢からも勇気づけられ,私が同じような立場になったら頑張ろうという気持ちに。

心のどこかでは温かい気持ちで悪い気は全くしない作品です。

前回とは違った視点で親に感謝する作品となりました。

仮に私も結婚し,子供ができた暁にはこの作品をもう一度触れようと思いました。

 

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

思春期ならではの心理描写を現した一冊。

今回は『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』(桜庭一樹/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

その日、兄とあたしは、必死に山を登っていた。見つけたくない「あるもの」を見つけてしまうために。あたし=中学生の山田なぎさは、子供という境遇に絶望し、一刻も早く社会に出て、お金という“実弾”を手にするべく、自衛官を志望していた。そんななぎさに、都会からの転校生、海野藻屑は何かと絡んでくる。嘘つきで残酷だが、どこか魅力的な藻屑となぎさは徐々に親しくなっていく。だが、藻屑は日夜、父からの暴力に曝されており、ある日――直木賞作家がおくる、切実な痛みに満ちた青春文学。 (本書より引用。)

 

山田なぎさ:中学二年生の少女,クラスでは飼育係を担当。転校生の藻屑と接点をもつようになる。

海野藻屑:なぎさのクラスに転校してきた少女。ミネラルウォーターを片手に自分は人魚だと名乗る。

 

今回は中学生が中心に繰り広げられる青春小説です。

他の方も感想で述べられていたようにタイトルから内容が全く想像がつかないものとなっています。

率直に言ってしまうと,少々胸糞悪い描写があります。

その内容に家庭内暴力が大きく関わってきます。

ただ,胸糞悪い展開でありながらも次の展開にどんどん引き込まれてしまうような魅力があります。

中学生ならではの何もできない無力感,家庭内暴力による影響(抵抗できなくなる心理描写等)といったものにグッと来てしまいます。

私が育った環境はどれほど恵まれていたのかと痛感させられました。

読み終わった後にはなんていいタイトルなんだと思わずにはいられませんでしたね!

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

コロナ禍で私に起きた良い影響。

こんにちはしろはです。

今月の独り言ブログは昨今のコロナ禍で私が感じた良いことを紹介します。

何かと生活が制限されたり,悪いニュースばかり聞かされたりとストレスを感じている方も多いのではないでしょうか。

少しでも幸せを感じるきっかけとなれば嬉しいです!

 

内容は以下の3つです。

  1. 自炊する習慣が根付いた。
  2. 人と会話できる機会をより大事にするようになった。
  3. ニュースを頻繁にチェックするようになった。
  4. 自宅での生活が充実した。
  5. 勉強する習慣が若干(?)ついた。

 

  • 自炊する習慣が根付いた。

これが一番良い事かもしれません。

私は以前から外食やコンビニ飯を週2~3回程度の頻度で利用していました。

お金もかかるし身体にもあまり良くないだろうなぁ,とは思っていましたがやはり美味しいものは止められません(笑)

ただ,今のようなコロナ禍になってしまいお店で食べようという気が起こらなくなりました。(飲食店経営の方々ごめんなさい。)

それから美味しいものは自分で作ればいいのか!!と至極当然なことを思いつき自炊を開始。

今の時代,インターネットを使えばいくらでもレシピは出てきますからね。

もっと色々な料理を作れるようになりたいです。(クッ〇パッ〇さん,ク〇シルさんいつもありがとうございます。)

 

  • 人と会話できる機会をより大事にするようになった。

これはまぁ人と話す機会が明らかに激減したからですね。

だから面と向かって話すにしろ,電話で話すにしろ,次はいつ話せるのかわからないからその機会での会話を大切にしようと思いました。

人と話すことでストレス発散にもなるようですからいい事尽くしですよね。

何と言っても,人と話すのは楽しいですからね!

 

  • ニュースを頻繁にチェックするようになった。

言い換えれば情報収集を積極的に行うようになりましたね。

毎日たくさんのニュースを知る機会があり,正しい情報や誤った情報との見極めをしたり,自分としての意見をもったりするようになりましたね。

あと,良くも悪くもインターネット上には色々な人がいるなぁと…(笑)

私は何の情報が正しくて,自分は何をすべきか判断できるようにします。

 

  • 自宅での生活が充実した。

私は超インドア人間なのですが,この1年で拍車がかかりました。

何かを買ったということばかりですが,より自宅が好きになりました。

インドア最高です(笑)

 

  • 勉強する習慣が若干(?)ついた。

これに関してはまだまだ微妙なところかなー,と思っているのが正直なところです。

仕事に使えそうな内容や資格の勉強,以前から取り組んでみたかったプログラミングや英語までと色々なものに手を出してます。

コロナ禍以前にはこんなこと考えられませんでしたよ(笑)

やはり将来に何かしらの不安を抱いたから勉強するようになったんですかね?

まだまだ習慣付いていないのでこの機会に頑張りたいです。

 

読んでくださった皆さんの幸せのきっかけになればとても嬉しいです。

ではまたの機会にお会いしましょう!