活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

まぼろしのパン屋【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『まぼろしのパン屋』(松宮宏/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

 

あらすじ

朝から妻に小言を言われ、満員電車の席とり合戦に力を使い果たす高橋は、どこにでもいるサラリーマン。しかし会社の開発事業が頓挫して責任者が左遷され、ところてん式に出世。何が議題かもわからない会議に出席する日々が始まった。そんなある日、見知らぬ老女にパンをもらったことから人生が動き出し……。他、神戸の焼肉、姫路おでんなど食べ物をめぐる、ちょっと不思議な物語三篇。(本書より引用。)

 

感想

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今回はどこからともなく美味しそうなパンのにおいがしてきそうな作品です。
短編集となっていますが、この"まぼろしのパン屋"の話がおよそ半分を占めています。
今回はこの話についてのみ触れようと思います。

最初は難しそうでちょっと重めな話なのかな?と動揺しながら読んでいましたが、想像していた通りの話で安心しました。
とにかくそそられるパンの表現が読みたい!!と思って選んだ本でしたので・・・(笑)

さて、主人公はどこにでもいるようなサラリーマン。
毎朝の満員電車で繰り広げられる座席争いに思わず、わかるわ~とため息が。
会議ばかりの生活が日本人らしいなぁと思うことも。
心理描写も多くて登場人物に感情移入できる場面も多いのではないでしょうか。

物語は見知らぬ老女にパンをもらったことで転機が訪れます。
突然、ファンタジーが始まりますが非常にテンポよく話が進んでいきます。
どこか暖かい気持ちになって美味しいパンが食べたくなります。
登場人物の能力の高さには驚きましたが、私も好きなことは他人に譲れないくらい突き通したいなぁと思いました。

この週末には近所のパン屋に美味しいパンを買いに行きました。
ごちそうさまでした。(笑)

最後に私の好きな表現を紹介します。

しあわせとは何だろう?
それは自らのこころに寄り添い、正直に生きることだ。

素敵な表現ですよね。
どこかほっこりと優しい気持ちになれる作品でした。
ぜひ好きなことがある人はそれを突き通してほしいと思いました。

こんな方にオススメ

 

  • ファンタジーの好きな方。
  • パン好きな方。
  • 自分の好きなことを突き通したい方。

 

評価

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!

ではまたの機会にお会いしましょう! 

男女の友情は成立する?(いや、しない!!)【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『男女の友情は成立する?(いや、しない!!)』(七菜なな/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。


あらすじ

とある田舎の中学校で、ある男女が永遠の友情を誓い合った。1つの夢に向かい運命共同体となった二人の仲は――特に進展しないまま2年の歳月が過ぎる……!
未だに初恋がこない陽キャ女子・犬塚日葵と、花を愛する植物男子・夏目悠宇は、高校2年生になっても変わらず、二人だけの園芸部で平和に親友やっていた。
「悠宇が結婚できなかったら、アタシが責任取ってやんなきゃねー」「日葵がそれ口走ってから、おまえの兄さんが『義弟くん!』って呼んできて辛いんだけど」
ところが、悠宇が過去の初恋相手と再会したことで、突如二人の歯車が狂い出す!? 果たして恋を知った日葵は「理想の友だち」脱却なるか?(本書より引用。)


人物紹介

夏目悠宇:フラワーアクセサリーのクリエーターを目指す高校2年生。
犬塚日葵(ひまり):悠宇の中学時代からの親友。かわいい。
真木島慎司:悠宇の日葵以外の唯一の友達にして生粋の遊び人。
榎本凛音(りおん):クール系美人な慎司の幼馴染で、日葵とも昔馴染み。かわいい。


感想

今回もまぁタイトルにある内容となっております(笑)
ライトノベルは一目見ただけで内容がだいたい想像できるので最高ですね。

さて、男女の友情とは成立するのかどうかは永遠の議題ですよね。
あ、ちなみに私は成立しないと思っている派です。
同性とわいわいがやがやするのが一番楽しいと思っている派なので・・・。

内容としてはお互いを親友と慕う悠宇と日葵。
ところが悠宇の初恋の相手が現れたことで関係性が揺るぐことに。

悠宇はフラワーアクセサリーを手掛けるクリエーター志望です、
え?高校生なのにこんなことできるなんて凄すぎませんか?
私はブリザードフラワーって何だ??となっていましたが・・・。

リザーブドフラワーとは生花に着色料を吸わせて加工させたもの。だそうです。
デリケートな素材であることが描写されていましたが、実物も取り扱いには十分に注意する必要があるようですね。
でもおしゃれだなぁ。インテリアとしても良さそうですね。

本編ですが、ヒロインが2人います。
ネタバレをすると、悠宇の初恋の相手は凛音であり、凛音が密かに思いを寄せる相手は悠宇となっています。
そのことがわかったことで日葵との関係が危ぶまれることになります。

率直な感想としては、凛音を応援したい!!!
どうして凛音じゃだめなんだ!!とずっっっと思っていました(笑)
え?凛音可愛すぎねぇか??
あーーー、でも日葵の気持ちもわかる、悠宇の気持ちもわかるけど!!何とかうまくいってくれよ!!ともどかしい気持ちが終始ありました(笑)

この作品はすでに3巻まで出ているのですが、読了済みです。
この手の作品、大好物なんですよね(笑)
もやもやしながら読むライトノベル、最高です(笑)

ではまたの機会にお会いしましょう! 

 

100万回生きたきみ【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『100万回生きたきみ』(七月隆文/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

 

あらすじ

美桜は100万回生きている。様々な人生を繰り返し、今は日本の女子高生。終わらぬ命に心が枯れ、何もかもがどうでもよくなっていた。あの日、屋上から身を投げ、同級生の光太に救われた瞬間までは。「きみに生きててほしいんだ」そう笑う光太に美桜はなぜか強烈に惹かれ、2人は恋人に。だがそれは偶然ではない。遙かな時を超え、再び出逢えた運命だった──。100万の命で貫いた、一途な恋の物語。(本書より引用。)

 

人物紹介

安土美桜:100万回生きた女子高校生。

三善光太:屋上から身投げした美桜を救った高校生。

ハルカ:二人とは幼馴染。

 

感想

今回は何度も転生する中で描かれる恋愛小説です。
本書の著者である七月さんはどうしてここまで奇麗な恋愛小説が書けるのでしょうか。
以前、こちらの作品を読んだことがありますが、こちらの作品とは違った美しさがあります。

この作品は本当に泣きました。
切なすぎて恋愛小説で初めて泣いた思い出ある作品です。
興味があればこちらもぜひ!!

 

さて本書の感想に戻ります。
タイトルから"100万回生きたねこ"を彷彿とさせますね。
あの作品を読んだのは子供の頃なのでどこか懐かしい気持ちになれました。

 

こちらはどんな作品なのかなーと思いながら読んでいましたが、突然スケールが大きくなって驚いたのを覚えています。
ただ、非常に読みやすく理解しやすいと思います。
ぼくは明日、昨日のきみとデートするとは違った切なさがありながらも、どこか優しい気持ちになれる内容です。

 

本書はたまたまSNSの広告で見かけた作品でしたが、読んで良かったです。
片手間に楽しめる作品ですので、興味のある方はぜひ!

 

こんな方にオススメ

 

  • 恋愛小説が好きな方。
  • SF小説が好きな方。
  • まだまだ小説に読み慣れていない方。

 

評価

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

 

2021年9月 小説以外の本 【総括】

こんにちはしろはです。
今回は2021年9月に読んだ小説以外の本を簡単に紹介します。
※自分に向けたアウトプットとして行っています。

 

 

伝え方の魔術

わかりやすく相手に情報を伝えるにはどうすれば良いのか。第一に何の情報を得たいのか明確にし、信頼性の高い情報を閲覧する。第二に人と話すなどして自分のその情報に対する理解力を把握する。最後に数字などを用いつつ端的に伝える。

 

学び効率が最大化するインプット大全

ビジネス書に限らず情報をインプットした際には必ずアウトプットを行う。インプットのノウハウが多数描かれているが、自発的なインプット・アウトプットが非常に重要である。また、小説は読むことで他人の人生が疑似体験できることが良さである。

(余談であるが、こちらも同様に参照されたい。)

 

失敗の科学

失敗することは何も恥ではないことであり、むしろ成長のチャンスでしかない。ただ、そのチャンスを無下にしないためには、何が原因なのかを特定する。決して誰が悪いのかではなく、どうすれば改善できるのかと考えることが大事。

 

うまくいっている人の考え方

ネガティブに考えたってしょうがない。人生なんて思いのほか気楽に過ごしてても何とかなる。自分のための時間を少なくとも一日当たり30分は用意する。他人には寛容であり、自分はしたいことを見つけて続けるだけでいい。

 

反応しない練習

ネガティブな判断が心に湧いてきたらそこで"ゲームオーバー"くらいでもいい。心とは常に満たされず乾き続けるものであるため、何かを求めてしまうことはしょうがない。何事もニュートラルに飲み込み、反応しないことが最高の勝利であるようだ。

 

自己肯定感を上げる OUTPUT読書術

目的をもって能動的なインプットとアウトプットを行う。ただ、読書とは食事のようなものであるため、気分が乗らない時や好みではない内容の時は無理に取り組む必要はない。知らないことを恐れない、知ろうとすることを怠らないことが大事である。

 

多様性の科学

何かと話題になる多様性にはどのような可能性があるのか。自分とは違う、普通ではないと簡単に排除するのではなく、良い機会と思って受け入れることが重要。偏ったコミュニティでは一定ライン以上の頃は生まれないため、"違う"ことを恐れない。

 

最後に

今月読んだ中で最もオススメしたい本は"多様性の科学"です。

もし興味があったらぜひ読んでみてください。

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

来月もどうぞよろしくお願いします。

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー。』(ブレイディみかこ/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

あらすじ

人種も貧富の差もごちゃまぜの元底辺中学校に通い始めたぼく。人種差別丸出しの移民の子、アフリカからきたばかりの少女やジェンダーに悩むサッカー小僧……。まるで世界の縮図のようなこの学校では、いろいろあって当たり前、でも、みんなぼくの大切な友だちなんだ――。優等生のぼくとパンクな母ちゃんは、ともに考え、ともに悩み、毎日を乗り越えていく。最後はホロリと涙のこぼれる感動のリアルストーリー。(本書より引用。)

 

人物紹介

息子:元底辺中学校に通う中学生。
日本人の母とアイルランド人の父をもつ。

:息子と夫と共に英国に住む。保育士。

 

感想

今回は一家族の1年半もの間を綴ったノンフィクションです。
私自身,ノンフィクションというかエッセイのようなものってあまり読んだことがないので、楽しみにしながら読み始めました。
この作品は以前から話題になっていたこともあり、いつか読もうと決めていた一冊なので手に取れて良かったです。

 

読んでみて一番感じたことは、色々と考えさせられる本だなって。
最近、この本を読んでいたことも起因しているかもしれません。

この本、今年読んできた本の中で一番心に響いた一冊かもしれません。
昨今、何かと騒がれがちな"多様性"というキーワードに秘められた可能性・重要性に触れる良書だと思います。
今まで思っていた"多様性"認識を覆してくれました。
決して簡単なことではないですが、今後必要なことですもんね。

 

完全な主観ですが、日本人って自分と似ていないとか"変わっている人"というのを排除する傾向が強いように感じますが(私も抵抗ある場面ありますし)、今のままで良いのかなぁと冷静に見つめ直すきっかけになりました。

 

さて本書の感想ですが、お恥ずかしながら私は本書の一つのテーマでもあろう"エンパシー"という単語について全くと言っていいほど理解できていませんでした。
本書では以下のように説明されています。

自分と違う理念や信念を持つ人や、別にかわいそうだとは思えない立場の人々が何を考えているのだろうと想像する力のことだ。シンパシーは感情的状態、エンパシーは知的作業とも言えるかもしれない。

 

私自身、勝手に他人に寄り添って理解していただけに過ぎないと認識させられてしまいました。
本当にこのエンパシーに関する発言は中学生のものなのか?となってしまうほど私は恥ずかしい限りですよ・・・(笑)

 

読む前よりも他者を理解することの難しさと重要さを教えてくれた一冊でした。
続編も出ているようなのでそちらも読んでみようと思います。

こんな方にオススメ

 

  • ノンフィクションが好きな方。
  • エッセイが好きな方。
  • エンパシーや多様性について考えてみたい方。

 

評価

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

 

他人を寄せつけない無愛想な女子に説教したら、めちゃくちゃ懐かれた【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『他人を寄せつけない無愛想な女子に説教したら、めちゃくちゃ懐かれた』(向原三吉/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

あらすじ

クラス委員長・大楠直哉は、ある日クラスメイトの一人である不真面目女子・江南梨沙に対して、つい、その態度を説教してしまった。でもその日から、なぜか江南は大楠と一緒に帰ろうとするのだった。いったい何で?(本書より引用。)

 

人物紹介

大楠直哉:成績優秀でクラス委員を務める。家事もそつなくこなす。
花咲詩織:大楠と仲が良く成績を競い合う。かわいい。
江南梨沙:遅刻の常習犯であり、他人を寄せつけない雰囲気をまとう問題児。奇麗。
西川楓:ギャルでありながら陽キャとして交流するコミュ力モンスター。

 

感想

今回は、まぁタイトルにある通りの内容ですね(笑)
説明下手な私からすればタイトルの長いライトノベルは助かります。

 

主人公の大楠が他人を寄せつけない江南を説教したことによって謎に懐かれます。
ただ、大楠や江南には複雑な事情があることがわかります。


本作品の一つのテーマは"人はどんな境遇からも変われるのだろうか"ということだと思います。
江南がなぜ他人を寄せつけない雰囲気となっているのかが徐々に明かされます。

心情や表情の描写凄すぎませんかね?
青春系とは思えないほどにのめりこんで読むことができました。
ただ、青春系のライトノベルとしては少々展開が重めですね。

 

どんな人でも"変われる"のだと思う作品ではないでしょうか。
主人公の苦労には同情しますが、頑張り具合は年下とは思えませんでした。
はぁ、学生時代はもっと勉強しておけばよかったなぁ・・・(笑)

 

余談ですが、一枚絵ではないライトノベルの挿絵ってちょっと珍しいでよよね。
ターニングポイントで挿絵があるので場面の想像がとてもしやすかったです。
あと、花咲さんに感情移入してしまって何かと応援してしまう気持ちは何なんでしょうかね(笑)

 

こういう青春は味わえませんでしたが、甘酸っぱく楽しめました。
2巻以降、どのような展開になるのか非常に楽しみです。

 

ではまたの機会にお会いしましょう! 

 

魔眼の匣の殺人【書評】

こんにちはしろはです。
今回は『魔眼の匣の殺人』(今村昌弘/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。

 

あらすじ

その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は、予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた後、予言が成就するがごとく一人に死が訪れ、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。さらに、客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白し――。残り四十八時間。二人の予言に支配された匣のなかで、生き残り謎を解き明かせるか?!(本書より引用。)

 

人物紹介

葉村譲:神紅大学経済学部一回生。ミステリ愛好会会長。
剣崎比留子:神紅大学経済学部二回生。ミステリ愛好会会員。

感想

今回は通称"屍人荘の殺人シリーズ"と呼ばれるシリーズものの2作品目です。
私自身、屍人荘の殺人は映画が初見だったので、本作品から急に小説を読んでも大丈夫かなぁと不安でしたが、何も問題ありませんでした。

むしろ、葉村君と剣崎さんは実写で演じられた神木隆之介さんと浜辺美波さんに脳内変換されて楽しむことができたので、むしろこちらの方が良かったまであります。
ただ、映画の評価はあまり良くなかったようで?(私は結構楽しめた人だったのですが・・・。)小説の方が評価されている方々が多いようですね。

1作目はこちらですので興味のある方はこちらからぜひ!!
(私も小説版読んでみようかな・・・。)

屍人荘の殺人

屍人荘の殺人

Amazon

さて今回の内容ですが、いわゆるクローズドサークルで描かれるミステリーです。

 

クローズドサークルとは

何らかの事情で外界との往来が断たれた状況、あるいはそうした状況下でおこる事件を扱った作品(Wikipediaより引用。)

というものですね。

 

前回の屍人荘の殺人もこのクローズドサークルで繰り広げられるミステリー作品でしたね。
詳細はここでは伏せておきますが、劇場では非常に驚いた印象があります。

今作でも一杯食わされてしまいました。
前作ほどの異様な衝撃はありませんでしたが、犯人像に関してはさっぱりでした(笑)
生き残ってくれ!!と思いながら読んでいた人物が死んだときは落ち込みましたね・・・。

でも前作から続く班目機関の謎はまだまだ明らかになりません。
3作目もすでに出ていることもあり、こちらで明かされるのでしょうか?
こちらも読破して自分の目で確かめてみようと思います。

それにしても、葉村君と剣崎さんは本当に親しい間柄になりましたね。
お互いが信頼しあって班目機関に関する手がかりを掴もうとする姿勢に嬉しくなりました。
特に剣崎さんは前作の冒頭から印象が大きく変わりました。

クローズドサークルならではの、疑心暗鬼になって他人を誰を信用すればいいのかわからなくなるような緊迫感がこちらまで伝わってくる作品でした。
SF要素が大好きなので、個人的にはとても楽しめた作品でした!

 

こんな方にオススメ

 

  • クローズドサークルが好きな方。
  • 屍人荘の殺人を読んだ方、見た方。
  • 予知能力のようなSF的ミステリーも好きな方。

 

評価

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう!