活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

ふつうとは,について今一度向き合わせてくれる一冊。

今回は『たとえ好きなものが見つからなくても』(阿月まひる/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

  

就職活動に失敗し、夢も希望もないまま生活していた海帆。ある日、高校時代の友人から来たメッセージをきっかけに、なぜか高校の入学式後の教室にいた。記憶の奥に閉じ込めていた高校生活を再び送ることに。 (裏表紙より引用。)

 

相原海帆:就職活動に失敗し,フリーターとして働く25歳の女性。

とある時から10年前の高校生活を送ることとなる。

龍禅寺光:友達を作ろうとしなかった海帆にも気さくに声をかけてきた少年。

海帆が高校生の頃には記憶に全くなかった印象だが…?

 

今回はタイムスリップをしながら”ふつう”について考えさせてくれる話です。

突然ですが,皆さんは”ジョジョの奇妙な冒険”って知ってますか?

タイムリープして早々に龍禅寺から”ジョジョ”を紹介されます。

龍禅寺ジョジョをクラスに流行らせようとし,海帆にはまさかの6部を渡します。

おいおい,いきなり6部を読ませるとか正気か??って思いましたけど…(笑)

ジョジョ”だけでなく”エルマーのぼうけん”といった実在する話が登場します。

ジョジョ好きならちょっと変わった視点で楽しめるかもしれませんね!

 

さて,私の好きなフレーズを紹介します。

わたしが,わたしの人生を大事にしないといけないんだ。

どうでしょうか?読んでくれる方もふつうを目指す人もいるのではないでしょうか?

ふつうの人になりたい,ふつうの生活がしたいと思うものの難しいと気づきますよね。

ふつうじゃなくてもいいんだ,あくまでも自分の人生なのだから自分の生きたいように生きるのが良いのだと思わせてくれました。

人に迷惑をかけないなら自分の人生を楽しく過ごしたいと思えるような作品でした。

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう!