今回は『今はちょっと,ついてないだけ』(伊吹有喜/著)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
バブルの頃、自然写真家としてもてはやされた立花浩樹は、ブームが過ぎると忘れられ、所属事務所に負わされた多額の借金を返すうちに四十代になった。カメラも捨て、すべてを失い。自分が人生で本当に欲しいものとは、なんだったのか?問い返すうち、ある少女からの撮影依頼で東京へ行くことになった浩樹は、思いがけない人生の「敗者復活戦」に挑むことになる。(裏表紙より引用。)
立花浩樹:かつては自然写真家としてもてはやされたものの全てを失ってしまう。
様々な同年代との出会いを経て,数々の撮影依頼を受けることになる。
今回は一人の男性が立ち直るまでの軌跡を綴った話です。
主人公はかつて”ネイチャリング・シリーズ”と呼ばれる大自然をテーマにした写真家としての活躍するタレントでした。
私自身,カメラや写真にあまり興味はありませんが,どうしてこんなにも撮られている人を笑顔にさせてくれるんでしょうか?
ああ,こうやって一枚の写真として残していくことも良いなと思いました。
自分の写真を撮る機会はあまりないと思いますが,景色や風景は収めたいと思いました。
今はこんなご時世であまり旅行に行く機会ができるかわかりませんが,大自然にかこまれたような場所に行ってみます。
さて,作品としては立花が同年代である40歳位の様々な人と出会い再生していきます。
みんな誰しもが苦労しながらもシェアハウスで写真スタジオを経営します。
一章ごとに視点が区切られており,とても読みやすい作品です。
タイトルにもあるようにうまくいかない時期があっても今はそういう時期なのかな?と前向きに考えさせてくれます。
評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会にお会いしましょう!