活字紀行

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『サブマリン』 著者 伊坂幸太郎

今回は『サブマリン』(著者 伊坂幸太郎)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

世の中には未成年者による事件があるものの「少年法」によって逮捕はされない。

家庭裁判所調査官とは,そういった少年たちに対して試験観察を行う人のこと。

武藤は以前に上司であった傍迷惑な陣内と再会する。

陣内に振り回されながらも仕事をこなしていく武藤。

今回請け負った事件はかつての事件との関りが…?という話です。

 

武藤(主人公)家庭裁判所調査官。未成年で事件を起こした子の試験観察を行う。

陣内:武藤と同じく家庭裁判所調査官であり,武藤の上司。

 

さっそくではありますが,この『サブマリン』という本は前編として

『チルドレン』という本があるのですね。

私自身,本屋で何気なく見かけてフィーリングで購入してしまったので

本編末尾にある解説を読むまで知りませんでした(笑)

いやいや、恥ずかしい限りです…。

 

『チルドレン』を知らない状態で『サブマリン』を読んだこともあり,

なんだこの陣内という人物は,なんて癖があるんだ,と

こんな人が上司だったら苦労しそうだなと思ってしまいました(笑)ごめんなさい

でも,よくわからない発言がたくさんあるものの,

行動の節々にはカッコいいと思ってしまう部分があります。なんとなく悔しいですが(笑)

 

武藤らが殺人未遂(傷害)事件に巻き込まれる場面があるのですが,この時の陣内は

はっきり言ってカッコいいです。私だったら委縮して動けないですね(笑)

 

私はまだ成人してそんなに年月が経っているわけではありませんが,

成人する時はもう少年法で守られない「大人」になるんだぞと言われたものです。

まだ未成年だから…と名前を公表せずにするべきなのか公表して裁くべきなのかはわかりません。

ただ,そういった犯罪を起こす動機は大人や未成年問わずにあるのは考えさせられました。

まぁ,「犯罪」は良くないことだと思いますが。

救済することの大切さを考えさせてくれました。陣内さん最高です(笑)

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてださい!

 

サブマリン (講談社文庫)

サブマリン (講談社文庫)

 

 ではまたの機会でお会いしましょう!