活字紀行

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『後悔病棟』 著者 垣谷美雨

今回は『後悔病棟』(著者 垣谷美雨)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

「過去に戻れる聴診器」を使ってみたら…。
33歳の医師・早坂ルミ子は末期のがん患者を診ているが、「患者の気持ちがわからない女医」というレッテルを貼られ、悩んでいる。ある日、ルミ子は病院の中庭で不思議な聴診器を拾う。その聴診器を胸に当てると、患者の心の“後悔”が聞こえてくるのだ。
「過去に戻って、もう一度、人生をやり直したい」
聴診器の力を借りて、“もうひとつの人生”の扉を開けた患者たちが見たものは。

(裏表紙より引用)

 

早坂ルミ(主人公):患者の気持ちがわからないという悩みをもつ33歳の女医。

ある日,病院の庭で患者の心情が伝わる不思議な聴診器を拾う。

 

今回は1人の悩める女医を中心に描いたちファンタジー要素のある医療小説。

全四部構成で4人の患者が登場します。

登場する患者はいずれも余命わずかな方々ばかりなので,内容は結構重めです。

聴診器を通じて患者たちの後悔を聞き,それを解決していくのがおおまかな流れとなるのですが,少々しつこく感じてしまいました。

 

ただ,もしこの時こうだったらといった”後悔”というものについて考えさせてくれました。

私もこんな後悔があるな,とか思い出しますが今とこれからの大事さを感じさせてくれます。

これからがない患者たちの後悔に触れてそんな感情を覚えるのもどうかと思いますが…。

”後悔”について,そしてこれからの自分を少しでも前向きにさせてくれる,そんな作品でした。

 

評価は 3.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

後悔病棟 (小学館文庫)

後悔病棟 (小学館文庫)

 

 

  ではまたの機会にお会いしましょう!