今回は『タイム・ラッシュ』(著者 神永学)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
中西志乃は幼い頃に自分の母親を交通事故で亡くしてしまう。
自身も車イス生活となってしまうが,それ以降に人が殺される夢を見るようになった。
見た夢は100%現実でも起こるという,正に人の死を予見するものであった。
一方,真田省吾はこの中西志乃から奇妙な依頼をされる。
志乃が見る夢には法則性があるのか,そして予見した人の死の運命を変えることはできるのか…という話です。
真田省吾(主人公):養護施設で育ち,現在は探偵として務める。
元警視庁の刑事である山縣の下で公香と共に働く。
中西志乃:人が殺される夢を見ることがあり,現実でも起こる。
母親を幼い頃に交通事故で亡くし,自身も車イス生活を送っている。
ミステリー&サスペンスと書いてあるだけあって殺人の描写も結構あります。
だとしても描写はなかなかにグロテスクで回数も多いです。
志乃の夢が入る度に,「はぁ,またかよ」という感じでした(笑)
そのくらい殺人の雰囲気が伝わってくるくらい艶めかしい表現がなされていました。
ただ,物語のその先が気になり過ぎて止めることなくどんどん読めました。
視点が真田や志乃だけでなく公香や警察と様々でした。
お互いの思いや行動が色々な視点で楽しむことができました!
ミステリー小説が好きですが,いつも犯人の予想がつかないこの私ですが…
ただ,今回に関しては何となくこいつ怪しいな,とか思っていた人が
何らかの形で結末に関与していたのが嬉しかったです(笑)
この「タイム・ラッシュ」という本は”天命探偵真田省吾シリーズ”として,
続編がいくつか出版されているので個人的に読んでみようと思いました!
評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会でお会いしましょう!