活字紀行

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『神様の身代金』 著者 植原翠

今回は『神様の身代金』(著者 植原翠)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

会社の倒産による失業,加えて家賃の滞納によって住む家を失った加藤。

途方に暮れていた所,自称神様と名乗る謎の男ハクに出会う。

ハクから誘拐犯に仕立て上げて身代金3億円を要求しようという話を持ち掛けられる。

加藤は自身の人の好さに加えて酒で酔っていたことから判断力が鈍って承諾してしまう。

宗教団体「白き自由の教団」からは3億円を,ハクが持っていた「白き自由の教団」のご神体である白い玉と交換して誘拐は終了すると思っていたものの…という話です。

 

加藤樹(主人公)平凡な会社員だったが,倒産によって職を失う。

途方に暮れていた所,ハクという男から神様の誘拐犯に仕立て上げられる。

ハク:加藤の前に突然現れた自称神様。宗教団体「白き自由の教団」に宿る存在だという。

 

ハク様の自由奔放っぷりが凄い,真の自由人って感じでした。

加藤とハク様の人間(?)関係が読んでいて心地良かったです。

計画,失敗との流れが非常に読みやすくスラスラと読めました。

 

私は宗教との縁がないこともあり,宗教に対してあまり良い印象をもっていません。

ただ,この作品を呼んだことで宗教に対する意識が良い方向で変わった気がします。

入信してご神体に祈りをささげて,救われたいとまではいきませんが…(笑)

 

加藤は良い奴だけど,友人の中原が本当に良い人でした。

加藤と中原は会社の元同僚だが,私もこんな人と出会いたいと思いました。

あとは個人的に広野さんが癒しでした。本当にこんな女性,素敵だと思います。

 

素敵な仲間に出会って大切にしたい,と思えるような作品でした!

あと完全に余談ですが,ポプラ文庫さんの本は質感が最高です(笑)

 

評価は 4.0/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

神様の身代金 (ポプラ文庫ピュアフル)

神様の身代金 (ポプラ文庫ピュアフル)

  • 作者:翠, 植原
  • 発売日: 2018/05/08
  • メディア: 文庫
 

 

ではまたの機会でお会いしましょう!