こんにちはしろはです。
今回は『星を継ぐもの』(ジェイムズ・P・ホーガン/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので、ご注意ください。
あらすじ
月面調査隊が真紅の宇宙服をまとった死体を発見した。すぐさま地球の研究室で綿密な調査が行なわれた結果、驚くべき事実が明らかになった。死体はどの月面基地の所属でもなく、世界のいかなる人間でもない。ほとんど現代人と同じ生物であるにもかかわらず、5万年以上も前に死んでいたのだ。謎は謎を呼び、一つの疑問が解決すると、何倍もの疑問が生まれてくる。やがて木星の衛星ガニメデで地球のものではない宇宙船の残骸が発見されたが……。
(本書より引用。)
人物紹介
ヴィクター・ハント:原子物理学者。物質/反物質の粒子消滅に関する研究をしている。
グレッグ・コールドウェル:国連宇宙軍(UNSA)本部長。
リン・ガーランド:コールドウェルの秘書。
クリスチャン・ダンチェッカー:生物学者。
ドン・マドスン:言語学者。
チャーリー:月面から出てきた死体。UNSAがチャーリーと呼ぶことにした。
感想
今回は壮大な宇宙を舞台にしたSF作品です。
物語冒頭で、5万年以上前に死んだと思われる死体が月面から発見されます。
もうこの段階でテンションが上がりませんか?
私は無類のSF好きですので、この段階で買って良かったなと思いました。
自然科学や宇宙が好きな人にはたまらない一冊ではないでしょうか。
チャーリーの正体とは、この点を多くの研究者と共に考察すると思います。
ああなんじゃないか、こうなんじゃないかと考えていましたが全然違いました(笑)
自然科学を楽しめるだけでなく、推理としても楽しめると思います。
発売されたのが1977年と45年前の作品というのも衝撃です。
もっと若い頃に読んでいたら今よりもワクワクしていたんだろうなと思うと心残りです。
ぜひ、科学やSFが好きなあなたには読んでもらいたい一冊ですね。
ネタバレありのコメント
これからはネタバレありのコメントをつらつらと書きますので、見たくないという方はここまでとしてください。
これまで見てくださり、ありがとうございました!
チャーリーの正体
徐々にチャーリーの正体が紐解かれ、終盤で明確な説が立証されることになります。
このなさそうで実は現実でも起こりそう?という絶妙な結末がとても好きです。
そして最終版では彼と共に行動したコリエルも登場します。
私自身、あまり理解できなかったのが正直なところです。
これいつかまた読み直したい作品ですね。
続編もあと2冊あるそうで。
そちらもいつか読んでみたいですね。
SFとしての世界観はとても私好みでした。
科学のなかでも自然科学が好きな方は絶対に好きな作品だと思います。
SFは色々と読んできましたが、上位に来る満足度でした。
SFとは何ぞやを語る上では欠かせない一冊だと思いました。
今回はこの辺で。
閲覧くださり、ありがとうございました。
またの機会にお会いしましょう。