こんにちはしろはです。
今回は『ジュン丸,お前…。』(ことわ荒太/著)を紹介します。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご注意ください。
あらすじ
自分で決めた将来を生きているはずなのに、心の溝が埋まらない。
三十路を目前に控えた高校教師・佐藤マリナは、将来を見据えた恋人の同僚教師・三野宮に浮気の疑念を抱きつつ、それを確認する勇気もなく鬱々とした日々を過ごしていた。
つまらない…。仕事も辞めてしまいたい。いっそ何もかも投げ出してしまおうか。
そんな破れかぶれなマリナの人生を救ったのは、一人の天才バスケ少女との出会いだった。(本書より引用。)
人物紹介
佐藤マリナ:通称"ホッカイのマリ"。"ヴィーナス・スリー"と呼ばれるシュートを放つ。
現在は女子高で古典を担当する教師。
純丸亮太:通称"ジュン丸"。英語の教師。話し方や抑揚がなく感情がわかりにくい人物。
高山アズサ:マリがコーチとして面倒を見ている小学六年生の天才バスケ少女。
菅原アヤカ:皆からはアヤと呼ばれる。幼い頃からマリと一緒にバスケをしていた。
感想・総括
今回はバスケットボールが一つの題材となった作品です。
物語の冒頭は味気ない日々を過ごす教師のマリから始まり,"ホッカイのマリ"がアヤと共に青春を彩った日々,そしてマリが大きく人生を変えていく様というように展開されます。
私自身,表紙にあるバスケットボールから「バスケットボールの話かな?読んでみよう。」といった安直な理由からこの作品を読み始めました。
私自身,青春時代にはバスケットボールに明け暮れた日々を過ごしたので,本当に心の底から懐かしいなという気持ちが止まりませんでした。
バスケットボール特有の言葉や音だけでなく,それ以外の場面展開や心理描写などからも情景が手に取るように伝わってくるんです。
バスケを見るのがとても好きなのでこの疾走感が文章でも味わえるのは最高の一言です。
私は類まれな才能があったとは思いませんでしたが,もっと努力していればまた違った結果もあったのかなぁと思わず感傷に浸ってしまいいました。
タイトル名だけを見ると全く話の想像が尽きませんよね…(笑)
このジュン丸という人物が非常に良いキャラで,彼が主人公なのかもしれないなと思いました。
普段はお茶らけているようで,時には応援して背中を押してくれる様が非常にかっこいいと思いました。
マリの相棒であるアヤも良いキャラしているんですよ。
この作品を通して,努力することの大切さを一番教えてもらった気がします。
複数視点から描かれるサクセスストーリーを楽しんでください。
きっとバスケを知らない方でも楽しめると思います!
評価は 5.0/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会にお会いしましょう!