活字紀行

自分自身に満足を。つらつらと書評ブログ。Twitter@sh1roha_468

人との出会い,そして別れを綴った一冊。

今回は『きらきら眼鏡』(森沢明夫/著)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単なあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

きらきら眼鏡 (双葉文庫)

きらきら眼鏡 (双葉文庫)

  • 作者:森沢 明夫
  • 発売日: 2018/07/12
  • メディア: 文庫
 

人生の岐路に立つ若者の、ひたむきな恋と決断の物語。愛猫を亡くしたばかりの立花明海は古本屋で自己啓発本を買った。中には「大滝あかね」と書かれた名刺が挟まっていて、自分がもっとも心を打たれたフレーズには傍線が。明海は思い切ってあかねにメールしてみるが……。(裏表紙より引用。)

 立花明海:厚紙加工メーカーに勤める入社3年目の営業マン。

飼っていた猫のペロが亡くなり,ひょんなことからとある本屋で死について綴った本に出会う。

大滝あかね:フリーのライター兼ディレクター。

明海が見つけた本に,名刺を入れたままにして間違って売ってしまった張本人。

 

今回は千葉を中心とした舞台をでの物語です。

私は千葉に住んでいたことがあるので懐かしい地名が出てくるなと思っていました。

主人公の明海西船橋住み,他にも下総中山や南房総船橋など親しみのある方も多いのではないでしょうか?

 

作中では波の音の表現したざわ,ざわ。という表現が何度も登場し,「おいおい,カ○ジかぁ??」と思っていた自分に渇を入れたいです…。(笑)

物語中盤ではあかねには入院中の彼氏がおり,先がもう長くないことが判明します。

以前,森沢さんの作品を読んだことがありますが,どちらも人の死について考えさせてくれます。
sh1roha468.hatenablog.jp

 また,皆さんは小松菜ハイボールってご存じですかね?

私は恥ずかしながら全く知らなかったのですが,機会を見つけて飲んでみたいと思います。

知らなくて画像検索したら,え!!こんなハイボールあるの!?って感じでしたね。

やたらと居酒屋や家でお酒を飲む描写があり,久しくお酒を飲んでいない身に葛藤が…。(笑)

 

まぁお酒や食べ物の話は置いておいて,人との関わりがどれほど難しく儚いものであるのか再認識できました。

一々,素敵な表現ばかりで何とかならないものかなー!って嘆いたものですよ。

きらきら眼鏡の素晴らしさをどうかあなたにも。

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

ではまたの機会にお会いしましょう!