活字紀行

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『夏美のホタル』 著者 森沢明夫

今回は『夏美のホタル』(著者 森沢明夫)を読みました。

簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。

※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。

 

写真家を目指す大学生の慎吾と彼女の夏美。

卒業制作間近に出かけた山奥に小さく古びた一軒の店”たけの屋”を見つける。

そこにはヤスばあちゃんと地蔵じいさんがひっそりと暮らしていた。

慎吾は2人に頼んで卒業制作のためにひと夏を過ごすことに…という話です。

 

慎吾:写真家を目指す大学生。夏美の運転するバイクに乗って”たけの屋”まで来た。

 

夏美:慎吾の彼女で幼稚園教諭。HONDAのCBX400Fが愛車。

 

ヤスばあちゃん:”たけの屋”を経営するおばあちゃん。

 

”地蔵さん”:左半身が思うように動かない。ヤスばあちゃんの息子。

 

今回は一組のカップルが過ごしたひと夏の思い出を描いた話です。

読み始めも読んだ後も,絶対に読む時期間違えたよなぁとおもうばかり…。

まぁ,あらすじでも書きましたがひと夏の描写を描いた表現が多々あるんですよ。

思わず夏の情景を想像してしまうくらい素敵な言い回しがあるだけに残念です。

まぁ私が悪いので,読む方はぜひもっと温かい時期にでも…(笑)

 

この作品の中で,自身の名前のことが話題に挙がるのですがグッときましたね。

名前ほど親の想いが込められたモノはそうそうない気もする。しかも,名前は形のないモノだから,壊したり,失ったりすることもないのだ。そう考えると,これ以上の形見はないようにも思えてくる。

以前から私は自分の名前が結構好きだったのですが,ますます好きになりましたね!

他にも多数の素敵な表現がされているので是非読んでみてください!

 

評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。

閲覧くださり,ありがとうございました。

気になった方は是非読んでみてください!

 

夏美のホタル (角川文庫)

夏美のホタル (角川文庫)

 

 

 ではまたの機会にお会いしましょう!