今回は『きみと暮らせば』(著者 八木沢里志)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
十一歳年の離れた義兄妹の陽一とユカリ。
十年前に陽一の母とユカリの父が結婚したものの,その五年後に両親が他界。
陽一が仕事で生活費を稼ぎ,ユカリが料理を担当しながら2人で暮らしていく。
そんな生活の中,庭にある猫が現れ2人と生活を共にする。
2人と1匹が織りなす何気ない日常の表し,そんな話です。
相田陽一:医療品メーカーに勤めながらユカリとの生活費を稼ぐ。
両親が他界した際には親戚の反対を押し切ってユカリの面倒を見ると宣言する。
相田ユカリ:中学校に通いながら義母のレシピ帳を参考にしながら料理を担当する。
庭で見かけた猫(後々の種田さん)を飼いたいと思う。
今回は義兄妹と一匹の猫が織りなす何気ない日常を描いた話。
はっきり言って,微笑ましいなと思う場面が多すぎてしょっちゅうニマニマしてました…(笑)
この作品を読んでいるときはこのご時世のマスクを付けなければならない風潮に感謝…。
職場で読む機会が多いのですが,はたから見たら完全に危ない人でしたね(笑)
なんて言うんでしょうかね,とにかく読んでいて心が温かくなるんですよね。
本当に何気ない日常が描かれているだけなのにあぁ素敵だなと思う場面ばかり。
義兄妹でありながらユカリは兄さんを思い,陽一はユカリを思い…。
うわぁ良いなぁ,と思わず感嘆の声が漏れそうになることがしばしば。
読んでいる方も何気ない幸せを感じることもあるのではないでしょうか。
タイトル,表紙絵からは猫に焦点が当たっているのかな?と思いますが,
素敵な家族愛が色濃く表現されています。
まずは何も考えずに一度読んでみて欲しいです。
必ず何かしらホッとこころに刻まれる描写があるのではないでしょうか?
評価は 5.0/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会にお会いしましょう!