今回は『ちょっと今から仕事やめてくる』(著者 北川恵海)を読みました。
簡単ではありますが,まずは簡単な登場人物とあらすじ紹介から。
※本文にはネタバレを含む場合がありますので,ご了承ください。
やりたいものも特に無く,大学を卒業して何となくサラリーマンになった青山。
しかし,上司の怒号やサービス残業,上がらない給料に嫌気がさす日々。
いつものようにホームで電車を待っていた所,無意識のうちに落下しかける。
落ちそうになったところ,”ヤマモト”と名乗る自称旧友に助けてもらう。
快活な性格のヤマモトと仲良くなる中で青山が仕事に対して出した結論とは,そしてヤマモトの正体とは…という話です。
青山隆(主人公):働くことに嫌気がさしている新社会人。
駅のホームに何げなく立っていた所,無意識のうちに飛び降りかける。
ヤマモト:青山のことを旧友だと思い,ホームで声を掛けた青年。
快活な性格であるものの,素性はよくわからない。
今回は新社会人となった青年が主人公の話。
社会人になったら読もう!と何年も私の中で温めておいた作品です(笑)
私の職場環境はこのようなものではありませんが,こんな環境だったら耐えられなくて逃げ出したくもなりますね…。
さて,ヤマモトは何て気分の良い青年なんでしょうかね。
私の周りにはこのような友人はいないのでこんな出会いが羨ましく感じます。
最近はあまり明るくない世の中ですが,読んでいる私も彼に元気づけられてしまいました。
明るく何でも吹っ飛ばして欲しいです(笑)
こういう旧友を感じさせる作品を読むと,そういう人に会いたくなりますよね!
ぜひ,ヤマモトの正体は読んで確かめてみて欲しいです!
辛いならもっと頑張る,ではなくて一歩引いて別の方法を考えることはとても大事ですね。
この作品はそこまで長編ではなくさっぱりと読めるため本が苦手な方でもオススメです!
私が思わずグッと来てしまったセリフを紹介します!
お前の人生は,半分はお前のためと,あとの半分は,誰のためにある?(中略)あとの半分は,お前を大切に思ってくれてる人のためにある。
いかがでしょうか?読んでくださった方にも響いてくれたら嬉しいです。
人とのつながり,必要とされることの有難さと大切さに気付ける,そんな作品でした。
評価は 4.5/5.0 とさせていただきます。
閲覧くださり,ありがとうございました。
気になった方は是非読んでみてください!
ではまたの機会でお会いしましょう!